仕事や育児のさなかに発熱や咳が出ると、「風邪?インフルエンザ?それともコロナ?」と不安になるかもしれません。結論から言うと、症状だけで3つを確実に見分けることはできません。ただし、発熱の程度、症状が出る速さ、一緒に出る症状、症状が続く期間という4つの軸で、見分け方の手がかりはつかめます。本記事は医師監修のもと、厚生労働省や学会の資料に基づいて整理しました。まずは3つの症状の特徴から見ていきましょう。

そもそも風邪とは?

一般に「風邪(かぜ症候群)」とは、さまざまなウイルスへの感染によって、鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳などの症状が現れる病気の総称です。原因となるウイルスには、ライノウイルスや季節性コロナウイルス、アデノウイルスなどがあります。

一方、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症でも、同じような「風邪症状」が現れます。そのため、症状だけで明確に区別することは難しく、特に発症初期は見分けがつかない場合もあります。

ただし、インフルエンザや新型コロナは、原因となるウイルスが明確であり、重症化リスクや治療法も異なるため、一般的な風邪とは区別して扱われます。

この記事では、インフルエンザや新型コロナを除く一般的な風邪を「普通の風邪」として、それぞれの症状の特徴を比較します。

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風邪・インフルエンザ・コロナの症状の特徴と違い

風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)は初期症状が似ていますが、発熱の程度と症状の現れ方には傾向の違いがあります。3つの症状の傾向を比べると、次のように整理できます。

項目風邪インフルエンザ新型コロナ
発熱微熱〜中等度が多い38度以上の高熱程度に個人差が大きい
全身症状比較的軽い頭痛・関節痛・筋肉痛・強い倦怠感倦怠感が出やすい
上気道症状鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳が同程度にみられるのどの痛みや咳もみられるのどの痛みや鼻水が出やすい傾向
症状の進み方ゆるやか(発症3日目前後がピーク)急激個人差が大きい

ただし重なる症状も多く、表だけでは判断がつきにくいのが実情です。以下で、それぞれの特徴を詳しく確認しましょう。

風邪の症状の特徴

風邪(感冒)とは、鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳や痰といった症状が、同じくらいの程度で同時にみられる状態のことです。典型的には微熱や倦怠感、のどの痛みから始まり、続いて鼻水や鼻づまり、その後に咳や痰が現れるとされています。

原因はライノウイルスなど、さまざまなウイルスです。発症から3日目前後を症状のピークとして、7〜10日間で症状がよくなっていくとされ、咳だけが3週間ほど続くこともあります。

出典:厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編」

インフルエンザの症状の特徴

インフルエンザは、症状が比較的急激に、しかも全身に現れる点が特徴です。38度以上の高熱に加えて、頭痛や関節痛、筋肉痛、体全体の強い倦怠感(だるさ)が出てきます。あわせて、のどの痛みや鼻水、咳など、風邪でもおなじみの症状もみられます。

また、年齢や体の状態によっては、重症化にも注意が必要です。子どもでは、まれに急性脳症を起こすことがあります。高齢者や免疫力が低下している方では、細菌による肺炎を伴うケースもみられます。

出典:厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」

新型コロナの症状の特徴

新型コロナでは、発熱、咳、のどの痛み、倦怠感などが主な症状となります。オミクロン株に置き換わってからは、のどの痛みや痰といったのどの症状が増えたと報告されています。一方で、息苦しさなど気管や肺の症状は減りました。

ただし、新型コロナだけにみられる特異的な症状はありません。インフルエンザとも症状が似ているため、症状だけで区別することは困難とされています。症状の程度や続く期間には個人差が大きい点も押さえておきたいところです。軽症で済む人もいれば、咳やだるさがなかなか抜けない人もいます。

出典:日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本化学療法学会・日本臨床微生物学会・日本環境感染学会「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

風邪・インフルエンザ・新型コロナの見分け方4つのポイント

風邪・インフルエンザ・新型コロナの見分け方は、発熱の程度、症状が出る速さ、一緒に出る症状、症状が続く期間という4つの軸で比較すると手がかりがつかめます。症状そのものは重なる部分が多いため、単独の症状ではなく複数の軸を組み合わせて見ることが判断のコツです。

発熱の程度で見分ける

微熱から中等度の熱にとどまる場合は風邪、38度以上の高熱が急に出た場合はインフルエンザや新型コロナの可能性を考えます。ただし、熱の高さは目安の一つに過ぎません。

高齢者や基礎疾患のある人では、感染していても高熱が出ないケースがあります。体温だけで軽症と決めつけず、ふだんとの違いを重視して早めに相談してください。

症状が出る速さで見分ける

症状が出るまでの速さは、風邪とインフルエンザを見分ける手がかりになります。風邪は数日かけてゆるやかに進み、インフルエンザは発熱や全身の症状が比較的急速に現れるとされています。そのため、「いつ、どの症状から始まったか」を振り返ることが判断の助けになります。時系列でメモしておくと、診察の場で医師に伝えやすくなるでしょう。

一緒に出る症状で見分ける

発熱以外に出る症状では、頭痛や関節痛、筋肉痛などの全身症状が強ければインフルエンザを疑います。強いのどの痛みが前面に出る場合は、新型コロナの可能性も考慮します。

味覚・嗅覚の異常は、以前は新型コロナを疑う手がかりとされていました。しかしオミクロン株に置き換わってからは、その頻度が大きく低下したと報告されています。一緒に出る症状(随伴症状)は流行株によって変化するため、これだけで断定はできない点に注意しましょう。

症状が続く期間で見分ける

症状が続く期間では、風邪は7〜10日程度で軽快することが多いのに対し、新型コロナでは咳や倦怠感が長引くケースもあります。1週間以上たっても改善しない場合や、いったん下がった熱が再び上がる場合は注意が必要です。肺炎などの合併や、別の疾患も念頭に置く必要があります。

4つの軸を照らし合わせればある程度の見当はつきますが、症状だけで確定診断はできません。迷ったときは、次に紹介する受診の目安を判断材料にしてください。

出典:厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編」
日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本化学療法学会・日本臨床微生物学会・日本環境感染学会「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

風邪・インフルエンザ・新型コロナの受診の目安

風邪・インフルエンザ・新型コロナのいずれでも、高熱や強い倦怠感、息苦しさがある場合は早めの受診が望まれます。高齢の方・基礎疾患のある人・妊婦・乳幼児も同様です。

早めに受診したい症状のサイン

次のような症状は、体への負担が大きくなっているサインです。

  • 息苦しさがある
  • 高熱が続く
  • 意識の状態がいつもと違う
  • 水分が摂れない
  • いったん下がった熱が再び上がる

とくに水分が摂れない状態は、脱水につながりやすいため注意が必要です。

また、インフルエンザや新型コロナでは、ウイルス感染に続いて細菌による肺炎などの「二次性細菌感染」を起こす場合があります。

例えば、一度解熱したのに2〜3日後に再び発熱した場合や、当初は熱がなかったのに数日後から発熱する場合は注意が必要です。こうした経過では、細菌感染などの合併症が隠れている可能性があり、抗菌薬による治療が必要になるケースもあります。

必ずしも細菌感染が原因とは限りませんが、症状が一度改善した後に悪化した場合や、新たな発熱がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

すぐに救急を受診すべき症状

次のような状態は緊急性が高いとされています。

  • 意識がもうろうとしている
  • 呼びかけへの反応が弱い
  • 顔色が明らかに悪い
  • 唇が紫色になっている
  • 急に息苦しくなった
  • 横になれず座らないと息ができない

ひとつでも当てはまる場合は、ためらわず救急外来の受診や救急車の要請を検討してください。判断に迷う場合は、救急安心センター事業(#7119)など地域の相談窓口を利用できる地域もあります。

出典:厚生労働省「上手な医療のかかり方(救急車を呼ぶ目安)」「救急車の適時・適切な利用(適正利用)」

早めの受診が必要な人

次の条件に当てはまる方は重症化のリスクが比較的高いため、軽い症状の段階で相談しておくと安心です。

  • 高齢の方
  • 糖尿病や心疾患などの持病がある方
  • 妊娠中の方
  • 乳幼児・小さな子ども
  • 免疫の働きが低下している方

まわりの家族が体調の変化に気づいたら、本人が「大丈夫」と言っても受診を促してあげてください。

出典:厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」

受診する診療科の選び方

風邪・インフルエンザ・新型コロナが疑われるときは、大人は内科または呼吸器内科、子どもは小児科が基本の受診先になります。

大人と子どもの診療科の選び方

発熱や咳、のどの痛みであれば、大人は内科・呼吸器内科で診療を受けられます。一方で子どもは、体重に応じた薬の調整や全身状態の評価が必要になるため、小児科が適しています。かかりつけのクリニックがあれば、ふだんの状態を知っている医師に相談するのがもっとも確実です。

患者目線のクリニックオンライン診療では小児科の診療も行っており、医療証も利用できます(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)。

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受診先に迷ったときの相談先

どこに行けばよいか判断できないときは、受診前に電話で相談する方法があります。自治体の相談窓口や休日・夜間の医療機関案内を利用すれば、その時間に対応できる医療機関を確認できるでしょう。発熱がある場合は、来院前に電話で症状を伝えておくと、医療機関側で発熱患者を受け入れる準備がしやすくなります。

体調が悪く外出がつらいときは、自宅から受診できるオンライン診療という選択肢もあります。患者目線のクリニックオンライン診療は年中無休で、土日祝も毎日6時〜24時まで診察しています。

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インフルエンザと新型コロナを見分ける検査方法

インフルエンザや新型コロナが疑われるときは、抗原検査やPCR検査で原因ウイルスを確認できます。一方で風邪は原因となるウイルスが多いため、通常は症状や診察の内容から判断します。2つの検査は検出する対象と精度が異なるため、状況に応じて使い分けられています。

抗原検査とPCR検査の違い

抗原検査とPCR検査の違いを表にまとめました。

項目抗原検査(定性)PCR検査(核酸増幅検査)
検出するものウイルスのたんぱく質ウイルスの遺伝子
結果が出るまで短時間で判明抗原検査より時間を要する
必要なウイルス量比較的多く必要より少ない量でも検出できる

インフルエンザでは、鼻やのどの粘液を綿棒でとる迅速抗原検査が一般的です。結果は短時間でわかり、A型・B型の区別もできます。

新型コロナの抗原定性検査は、症状のある人では発症から9日目以内であれば、確定診断に用いることができるとされています。ただし、検体の種類や発症からの日数によって精度が変わり、症状のない人の確定診断には推奨されていません。実施の判断は医師が行います。

出典:国立感染症研究所ほか「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第6版」

市販の検査キットの選び方

新型コロナの市販検査キットを使う場合は、「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示された製品を選びましょう。「研究用」と書かれたものは国の承認を受けておらず、性能が確認されていないため、感染の有無を調べる目的では使用できません。承認されている一般用検査キットについては、「新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC)の承認情報」に情報があります。

検査を受ける適切なタイミング

検査を受けるタイミングは、症状が現れてからの時間や周囲の感染状況によって異なります。発症直後は検査が陰性になることもありますが、検査の精度を気にして受診を遅らせる必要はありません。特に、家族など身近な人に感染者がいる場合は、検査結果だけでなく、症状や接触歴を踏まえて医師が診断することもあります。

また、インフルエンザの抗ウイルス薬は、発症から48時間以内に服用を始めると、発熱期間が通常1〜2日短くなるとされています。48時間を過ぎると効果は限定的になりますが、重症例などでは使用を検討する場合もあります。新型コロナの抗ウイルス薬も、薬の種類によって治療開始までの期限が定められています。そのため、感染が疑われる場合は早めに医療機関へ相談しましょう。なお、薬を使用するかどうかは、症状や重症化リスクなどを踏まえて医師が判断します。

患者目線のクリニックオンライン診療では、発症から48時間以内で、検査キットの結果が出ている場合、または家族や職場で感染者との接触歴がある場合に、インフルエンザや新型コロナの治療薬を処方できることがあります。検査を受けていない場合や、検査結果が陰性だった場合でも相談可能です。 ただし、処方の有無や内容は医師が診察のうえ判断します。

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出典:厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本化学療法学会・日本臨床微生物学会・日本環境感染学会「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

検査が陰性でも感染している可能性はある?

インフルエンザや新型コロナの検査では、実際には感染していても結果が陰性になる「偽陰性」が起こることがあります。

特に発症直後はウイルス量が少なく、検査で検出できない場合があります。また、検査の種類や検体の採取方法によっても精度が変わるため、検査結果が陰性でも、インフルエンザや新型コロナに感染していないとは言い切れません。

さらに、同居家族など身近な人がインフルエンザや新型コロナに感染している場合は、自分自身も感染している可能性が高くなります。

特にインフルエンザでは、周囲の流行状況や家族の感染歴、本人の症状などから、検査を行わずに診断したり、検査が陰性でもインフルエンザと診断したりすることがあります。これは一般に「みなし陽性」と呼ばれることもあります。

新型コロナでも、家族の感染歴などは診断の重要な手がかりになります。ただし、接触歴だけで感染が確定するわけではなく、必要に応じて再検査なども検討されます。

陰性だったからといって自己判断で感染を否定せず、症状が続く場合や身近に感染者がいる場合は、医師に相談しましょう。

出典:
CDC「Rapid Influenza Diagnostic Tests」「Testing for COVID-19」
日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本化学療法学会、日本臨床微生物学会「日本環境感染学会5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

自宅療養での対処法と注意点

風邪・インフルエンザ・新型コロナの自宅療養では、安静と水分補給を基本にしつつ、周囲へうつさない配慮も欠かせません。

症状別の自宅での対処法

発熱があるときは無理に動かず、安静にして十分な睡眠をとり、水分をこまめに補給します。咳が出るときは室内の乾燥を避け、のどが痛いときは飲み込みやすい食事に切り替えると負担が軽くなります。

市販の解熱剤や風邪薬は症状をやわらげる対症療法であり、原因となるウイルスそのものを治すものではありません。

周囲にうつさないための対策

解熱後もウイルスを排出するとされているため、熱が下がっても感染対策は続けましょう。可能であれば部屋を分け、共有スペースの換気をこまめに行いましょう。咳やくしゃみが出ているときは不織布製マスクを着用し、タオルや食器の共用は避けましょう。

出勤・登校できるまでの期間の目安

ウイルスを排出する期間と出席停止の基準は、疾患ごとに目安が示されています。

項目インフルエンザ新型コロナ
ウイルスを排出しやすい期間発症前日から発症後3〜7日間発症2日前から発症後7〜10日間(とくに発症後5日間は感染リスクが高い)
出席停止期間(学校保健安全法施行規則)発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで ※病状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めたときは、この限りではない発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで

成人の就業については、学校のような法律上の出席停止の定めはありません。ただし、インフルエンザはウイルスを排出している間は外出を控える必要があるとされています。

新型コロナについては、学会の指針で次の対応が示されています。発症から5日間かつ症状が軽快してから1日以上経過するまでは、人との接触をできるだけ避けるよう指導するというものです。職場のルールもあわせて確認してください。

なお、職場に復帰する際に治癒証明書や陰性証明書を提出する必要はないとされています。保育園などから登園許可証の提出を求められた場合は、患者目線のクリニックオンライン診療でも発行に対応しています。

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出典:e-Gov法令検索「学校保健安全法施行規則」
厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本化学療法学会・日本臨床微生物学会・日本環境感染学会「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

自宅療養中に注意したい悪化のサイン

自宅療養中に息苦しさや症状の急な悪化がみられた場合は、速やかに医療機関へ相談してください。確認したいサインは、前述の受診の目安と同じです。療養中はそれに加えて、会話が途切れる、ぐったりしているといった変化にも気を配りましょう。夜間や休日に急変することもあるため、あらかじめ近隣の救急対応窓口を調べておくと落ち着いて動けます。

子どもの異常行動への注意と対策

厚生労働省は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、インフルエンザ患者の子どもの異常行動が報告されていると示しています。そのため自宅療養中は、少なくとも発熱から2日間、保護者などが次のような防止対策を講じることが求められています。

  • 玄関やすべての部屋の窓を確実に施錠する
  • ベランダに面していない部屋で寝かせる
  • 可能なら窓に格子のある部屋で寝かせる
  • 一戸建てなら、できる限り1階で寝かせる

なお、転落などの事故につながる重度の異常行動は、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いことが知られています。発熱から2日以内に現れることが多い点も特徴です。就寝時だけでなく日中も、子どもを一人にさせない環境を整えておきましょう。

出典:厚生労働省「インフルエンザの患者さん・ご家族・周囲の方々へ」

風邪・インフルエンザ・コロナの予防接種と対策

予防の基本は、インフルエンザや新型コロナの予防接種と、手洗い・換気といった日常の感染対策の両輪です。

インフルエンザの予防接種

インフルエンザワクチンには、発症の可能性を下げる効果と、発症した場合の重症化を防ぐ効果が報告されています。ただし、麻しんや風しんのワクチンのような高い発病予防効果までは期待できないとされています。

定期接種の対象は、65歳以上の方です。60〜64歳で、心臓・じん臓・呼吸器の機能またはHIVによる免疫の機能に障害があり、日常生活が極度に制限される方も対象とされています。日本では例年12月〜3月に流行し、1月末〜3月上旬がピークです。そのため、12月中旬までに接種を終えることが望ましいと考えられています。

新型コロナウイルスの予防接種

新型コロナワクチンの定期接種も、対象はインフルエンザと同じく、65歳以上の方と、60〜64歳で前述の障害がある方です。この障害の程度は、おおむね身体障害者障害程度等級1級相当とされています。対象に当てはまらない場合も、自費での接種を選択できます。

手洗い・換気などの基本対策

感染の予防には、次のような対策が有効です。

  • 外出後は流水と石けんで手を洗う
  • アルコール製剤で手指を消毒する
  • 室内の湿度を50〜60%に保つ
  • 十分な休養と栄養をとる
  • 人混みや繁華街への外出を控える
  • 室内をこまめに換気する

アルコール製剤は、エタノール濃度80%前後のものが目安です。

ウイルスは手を介して口や鼻に運ばれるため、帰宅後の手洗いがもっとも身近な対策になります。空気が乾燥すると気道の粘膜の防御機能が低下し、急性呼吸器感染症にかかりやすくなるとされています。とくに乾燥しやすい室内では、加湿器などで適切な湿度を保つことが効果的です。人混みを避けることや体調を整えることも、結果として感染の機会を減らします。

毎年の予防接種は、つい受けそびれてしまうこともあります。流行が本格化する前の時期に、接種の予定を確保しておきましょう。

出典:厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」

風邪・インフルエンザ・新型コロナのよくある質問

風邪・インフルエンザ・新型コロナについて、よくある質問に回答します。

インフルエンザの流行期に熱が出たら、両方の検査を受けたほうがいいですか?

学会の指針では、インフルエンザの流行期には、インフルエンザと新型コロナの両方を検査することが推奨されています。症状だけでは区別が難しいため、どの検査を行うかは医師と相談して決めましょう。

出典:日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本化学療法学会・日本臨床微生物学会・日本環境感染学会「5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025」

花粉症などのアレルギーと風邪はどう見分けますか?

花粉症は発熱を伴うことが少なく、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに加えて目のかゆみが出やすい点が風邪と異なるとされています。毎年同じ時期に症状をくり返すかどうかも手がかりになります。

夏でもインフルエンザや新型コロナにかかりますか?

かかることがあります。インフルエンザは例年12月〜3月に流行しますが、2026年は8月に流行シーズン入りが発表されました。新型コロナも同じ時期に患者の報告が続いています。季節だけで「インフルエンザではない」と判断せず、症状があれば受診の目安に沿って行動してください。

出典:厚生労働省「インフルエンザに関する報道発表資料 2026/2027シーズン」

インフルエンザやコロナ・風邪はオンライン診療で相談可能

体調が悪くて病院に行くのがつらいときは、オンライン診療も選択肢のひとつです。患者目線のクリニックオンライン診療は保険適用で、初診から利用できます(別途システム利用料1,000円がかかります)。年中無休で毎日6時〜24時まで診察しており、自宅からスマホ1台で受診できます。ご自身で指定した近隣の薬局で最短30分程度で受け取れる(※)ほか、最短翌日にポスト投函される自宅配送も可能です(※薬局の営業時間によって異なります)。

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ただし、オンライン診療ではその場で検査を行えません。インフルエンザや新型コロナの治療薬は、発症から48時間以内で、かつ検査キットの結果が出ている、または感染者との接触歴がある場合に、医師の判断で処方します。救急を受診すべき症状がある場合や、医師が対面での診察が必要と判断した場合は、対面診療や救急外来の受診をご案内します。

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【受診の流れ】

  • 事前準備:専用アプリ『デジスマ診療』をインストールし、保険証と決済情報を登録
  • 診察当日:自宅や外出先など、好きな場所でビデオ通話を待つだけ
  • 受取:処方箋発行後、自宅配送または薬局受け取りが選べます

【受診費用について】

  • 診察料:保険適用(自己負担割合に応じる)
  • システム利用料:1,000円(税込)
  • お支払い:クレジットカード決済のみ

※お薬代および配送料(配送希望時のみ)は別途発生いたします

まとめ

風邪・インフルエンザ・新型コロナは、いずれも発熱やのどの痛み、咳などの症状が現れます。症状の強さや進み方には一定の傾向がありますが、症状だけで正確に見分けることは困難です。

特に、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 症状だけで判断しない:
    高熱がなくてもインフルエンザや新型コロナの可能性があります。
  • 検査が陰性でも油断しない:
    発症直後は偽陰性になることがあり、家族など身近な人の感染状況も重要な判断材料です。
  • 受診のタイミングを逃さない:
    インフルエンザの治療薬は発症後48時間以内の開始が効果的で、新型コロナの治療薬にも開始時期の目安があります。
  • 症状の悪化や再発熱に注意する:
    高熱が続く場合や、一度改善した後に再び発熱した場合は、細菌感染などの合併症も考えられます。

また、高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、乳幼児などは、重症化リスクを踏まえて早めに医療機関へ相談しましょう。強い息苦しさや意識の異常がある場合は、速やかな救急対応が必要です。

大切なのは、風邪・インフルエンザ・新型コロナを自分で見分けようとすることよりも、症状の経過や重症化リスクに応じて適切に行動することです。 判断に迷う場合は、無理に様子を見ず、医師に相談しましょう。

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執筆

患者目線のクリニック編集部

患者目線のクリニック編集部

オンライン診療について

オンライン診療と対面診療の違い

オンライン診療と対面診療の比較表

専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。

※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。

オンライン診療の流れ

受診まで3ステップ

1. Webから
受診日時を予約

Webから受診日時を予約

予約フォームからご希望の日時を選択してご予約ください

2. 診察前に問診を
Webで回答

診察前に問診をWebで回答

予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。

3. 診察に必要な
アプリをインストール

診察に必要なアプリをインストール

予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。

※2回目以降はデジスマ診察券アプリからご予約ください。登録済みの情報を引き継ぐことができ、スムーズに予約できます。

予約時間になったら医師と診察

予約時間になったら医師と診察

医師からスマホのビデオ通話がかかってきます

※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。

お薬の受け取り

どちらかを選択できます

宅薬便(自宅配送)の場合

お薬をお届け

薬剤師による服薬指導後、通常ポスト投函で配送。最短翌日受け取りも!

(※さらに23区内は16時までの服薬指導+890円で「当日到着便」をご利用可能です)

薬局で受け取りの場合

薬局で受け取り

受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬の受け取りが可能です。

診察に必要なもの

  • 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
  • クレジットカード(VISA / JCB / Mastercard ※Apple Pay・Google Payを利用した登録も可)
  • マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
  • (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など

オンライン診療の料金

対面診療時と
大きく変わりません

(例)3割負担の場合の料金

診察料

初診 1,000円 前後

再診 500円 前後

お薬代
(対面診療時と同じ)

※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。

※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。

(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)

※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)

夜間・早朝等加算について

診療報酬点数の算定基準に基づき、

下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、

夜間早朝等加算をいただいております。

平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時

/日曜日・祝日 6~22時

3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。

上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。

自己負担額

・1割負担の方 50円

・2割負担の方 100円

・3割負担の方 150円

一般オンライン診療

内科

風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など

発熱外来

インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など

皮膚科

湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など

アレルギー科

蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など

泌尿器科

尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など

頭痛

片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など

心療内科

ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など

睡眠外来

不眠 など

婦人科

生理痛|月経困難症|PMS|更年期障害 など

漢方外来

つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方

小児科

風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など

その他

ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など

※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。

クリニック紹介

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白月 遼(代表理事)

  • 旭川医科大学 卒業
  • 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医

東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能

詳しくはこちら
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よくある質問

Q オンライン診療に必要なものは何ですか?
A

ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。

Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか?
A

当院のオンライン診療では、内科・皮膚科・泌尿器科・アレルギー科・小児科などのさまざまな症状に対応しています。治療・処方にあたり、検査や処置が必要な場合は対面診療をお願いすることがあります。詳細はお問い合わせください。

Q 来院は不要ですか?
A

初診からオンライン診療を受け付けています。症状によっては、オンライン診療ではなく、外来での受診をお勧めするケースがあります。

Q 対面診療(外来)より高くなりますか?
A

外来時と比べて、診察料は大きな差はなく同水準です。交通費などがかからず、家やオフィスで他のことをしながら待てるので、負担は少ないです。

Q 薬の受け取りは、どうするのですか?
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受診時に「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択いただきます。「配送」の場合、オンラインで薬局の服薬指導を受けていただき、薬をお届けします。「ご希望の薬局で対面での受け取り」の場合、当院から該当の調剤薬局へ処方箋を送りますので、直接薬局に行き服薬指導を受け、薬を受け取ります。

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