貧血とは?主な原因と症状
貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態です。ヘモグロビンは赤血球に含まれ、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。ヘモグロビンが不足すると全身への酸素供給が滞り、疲れやすさやめまい、立ちくらみ、動悸といった症状を引き起こします。
鉄欠乏性貧血と鉄不足の関係
貧血にはさまざまな種類がありますが、なかでも多くみられるのが鉄欠乏性貧血です。
鉄は、ヘモグロビンを作るために欠かせない栄養素です。体内の鉄が不足すると十分なヘモグロビンを作れなくなり、鉄欠乏性貧血につながります。
鉄不足は、食事から摂取する鉄が不足している場合だけでなく、月経などによって血を失う量が多い場合にも起こります。鉄欠乏性貧血が疑われる場合には、血液検査などによって状態を確認し、原因に応じた治療を行うことが重要です。
出典:厚生労働省健康日本21アクション支援システム「Hb / 血色素量」
めまい・立ちくらみ・動悸などの症状
貧血になると、全身への酸素供給が不足するため、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、疲れやすいといった症状がみられることがあります。
一方で、貧血があっても自覚症状が乏しい場合があります。また、これらの症状は貧血以外の病気でもみられるため、症状だけで鉄欠乏性貧血と判断することはできません。
「最近疲れやすくなった」「立ち上がったときにめまいがする」「動悸が気になる」といった状態が続いている方は、一度医療機関で相談するとよいでしょう。忙しくて受診の時間を取りにくい場合は、自宅や職場から受診できるオンライン診療を利用する方法もあります。
出典:日本臨床検査医学会「貧血」
漢方では貧血の改善をどう考えるのか
漢方には、貧血の症状と重なる部分が多い「血虚(けっきょ)」という考え方があります。血虚とは、全身をめぐる「血」の量が不足し、体のすみずみまで栄養が行き渡らなくなった状態を指す、漢方独自の概念です。
西洋医学の貧血が血液検査のヘモグロビン値などの数値で判断されるのに対し、血虚は髪や肌の乾燥、抜け毛、爪の割れ、月経の異常、手足の冷えといった見た目や自覚症状から総合的にとらえられます。そのため、検査値が基準の範囲内であっても血虚と判断されることがあり、逆に血虚に用いられる漢方薬が、鉄欠乏性貧血に対する鉄剤の代わりになるわけではありません。
また漢方には、血だけでなく「気(エネルギー)」の不足(気虚)という考え方もあります。疲れやすさや食欲の低下を伴う場合に、気と血の両方を補う処方が選ばれるのはこのためです。
つまり漢方薬は、検査値そのものを改善する薬ではなく、貧血に伴う全身の不調を体質に合わせて整えていくための選択肢のひとつだといえます。
出典:一般社団法人日本東洋医学会「血および血の異常」「漢方医学での病態生理 冷え」「気および気の異常」
貧血の治療方法|鉄剤と漢方薬の違い
貧血の治療では、まず貧血の種類や原因を確認し、その原因に合った方法を選ぶことが大切です。
鉄剤による治療
鉄欠乏性貧血では、食事の改善に加えて鉄剤を用い、不足している鉄を補う治療が行われます。鉄を補うことでヘモグロビンを作るために必要な材料を補給し、貧血の改善を目指します。
ただし、月経などによる出血が背景にある場合には、鉄を補うだけでは十分ではありません。なぜ鉄が足りなくなっているのか、根本的な原因へのアプローチも必要です。
漢方薬による治療
漢方薬は鉄剤と違い、鉄そのものを補う薬ではありません。今回紹介する十全大補湯、加味帰脾湯、当帰芍薬散は、いずれも医療用医薬品の添付文書で「貧血」が効能・効果に含まれていますが、働きかける対象は「血虚」や「気の不足です。
鉄剤と漢方薬は役割が異なるため、「どちらの方がよい」と一律に判断するのではなく、鉄不足の有無や貧血の原因、全身の症状などを踏まえて医師と相談しながら治療方針を決めることが重要です。
貧血の改善に処方される代表的な漢方薬3選
貧血に対して処方される漢方薬には、十全大補湯、加味帰脾湯、当帰芍薬散などがありますが、適している症状や体質はそれぞれ異なります。
漢方薬は、同じ貧血という症状でも、全身の状態や疲れ、冷え、月経などを考慮して処方を選ぶことが大切です。
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
十全大補湯は、病後の体力低下や疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に使用される漢方薬です。
- 対象:病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血がある方。
- 主な生薬:オウギ、ケイヒ、ジオウ、シャクヤク、センキュウ、ソウジュツ、トウキ、ニンジンなど10種類。
- 服用方法:成人は通常1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。
- 注意点:カンゾウを含み、偽アルドステロン症やミオパチー、肝機能障害などに注意が必要です。
加味帰脾湯(かみきひとう)
加味帰脾湯は、虚弱体質で血色の悪い方の貧血、不眠症、精神不安、神経症に使用される漢方薬です。
- 対象:虚弱体質で血色が悪く、貧血や不眠、精神不安などの症状がある方。
- 主な生薬:オウギ、サイコ、サンソウニン、ニンジン、ブクリョウ、トウキ、カンゾウなど14種類。
- 服用方法:成人は通常1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。
- 注意点:偽アルドステロン症やミオパチーのほか、長期投与では腸間膜静脈硬化症に注意が必要です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散は、筋肉が全体的に軟弱で疲労しやすく、腰や脚が冷えやすい方の貧血や倦怠感などに使用される漢方薬です。月経不順、月経困難、更年期障害に伴うめまいなども効能・効果に含まれています。
- 対象:疲労しやすく腰や脚が冷えやすい方の貧血や倦怠感、月経に関する症状など。
- 主な生薬:シャクヤク、ソウジュツ、タクシャ、ブクリョウ、センキュウ、トウキの6種類。
- 服用方法:成人は通常1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。
- 注意点:発疹、かゆみ、肝機能異常、食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢などが報告されています。
出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ツムラ十全大補湯エキス顆粒(医療用)」 「ツムラ加味帰脾湯エキス顆粒(医療用)」「ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用)」
貧血に漢方薬を使用するときの注意点
漢方薬は体質や症状に合わせて使用する薬であり、「漢方だから副作用がない」というわけではありません。また、貧血の原因によっては鉄剤などによる治療が必要になるため、自己判断で漢方薬だけを使用し続けることは避けましょう。
症状や体質に合った漢方薬を選ぶ
同じ貧血でも、現れる症状や全身の状態は人によって異なります。たとえば、疲れや食欲不振、手足の冷えを伴う方と、不眠や精神不安を伴う方、月経に関する症状やめまいがある方では、適した漢方薬が異なる場合があります。
また、複数の漢方薬を併用すると、同じ生薬を重複して摂取する可能性があります。十全大補湯や加味帰脾湯にはカンゾウが含まれており、偽アルドステロン症や低カリウム血症に伴うミオパチーなどの重大な副作用にも注意が必要です。
改善しない場合は医師に相談する
めまい、立ちくらみ、動悸、全身の疲れなどが続く場合は、漢方薬だけで様子を見続けず、医師に相談しましょう。
特に鉄欠乏性貧血では、不足している鉄を補う治療だけでなく、なぜ鉄が不足しているのかを確認することも重要です。月経などによる血の喪失が関係していることもあるため、症状が改善しない場合や繰り返す場合には、必要な検査や治療について医師に相談してください。
漢方薬を使用していても症状の改善がみられない場合には、処方が現在の状態に適しているかを見直す必要があります。医師の診察を受け、鉄剤による治療が必要なのか、漢方薬が適しているのかなどを確認することが大切です。平日の日中に通院しにくい方は、早朝や夜間、土日祝日も対応しているオンライン診療から相談を始めるのも一つの方法です。
貧血の漢方薬はオンライン診療でも相談・処方が可能
貧血による疲れやめまい、立ちくらみ、動悸などの症状が気になっていても、仕事や家事、育児などで通院する時間を確保しにくい方もいるでしょう。
患者目線のクリニックでは、オンライン診療を利用して、自宅などから貧血の症状や漢方薬について医師に相談できます。ただし、貧血では血液検査などが必要になる場合があります。鉄欠乏性貧血が疑われる場合や症状が強い場合など、医師が必要と判断した際には対面診療を受けましょう。
早朝6時から深夜24時まで土日祝日も診療
患者目線のクリニックでは、早朝6時から深夜24時まで(受付は終了30分前まで)、年中無休で土日祝日もオンライン診療を行っています。医師40名以上が在籍し、累計診療件数は10万件以上です。豊富な実績と手厚い体制があるため、オンラインでも安心感のある丁寧な診察を受けられます。
スマートフォン1つで予約から薬の受け取りまで完結
当院のオンライン診療は、無料のデジスマ診療アプリをインストールしたスマートフォン一つで、全国どこからでも受診可能です。予約や事前問診、診察、クレジットカードでの支払いまでスマートフォンで進められるため、忙しい方や育児中の方にも利用しやすいでしょう。待合室で長く待つ必要がなく、他の患者さんから風邪などをうつされる心配もありません。
診察の結果、医師が必要と判断した場合には、症状や体質に応じた漢方薬などが処方されます。処方された薬は薬局での受け取りまたは自宅配送を選択できます。
費用は一般の対面診療と同様の保険診療にかかる費用に加え、別途システム利用料として1,000円(税込)がかかります。
貧血や漢方について気になる方はオンラインで医師に相談を
貧血に対して用いられる漢方薬には、十全大補湯、加味帰脾湯、当帰芍薬散などがあります。ただし、適した漢方薬は症状や体質によって異なり、鉄欠乏性貧血では鉄剤による治療が必要になる場合もあります。
「貧血の症状が気になる」「自分に合った漢方薬を知りたい」という方は、自己判断で服用を続けず、医師に相談することが大切です。
患者目線のクリニックなら、自宅などからオンラインで気軽に医師へ相談できます。通院する時間を確保しにくい方も、まずはオンライン診療を活用して、現在の症状や漢方薬について相談してみてください。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
アプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
※2回目以降はデジスマ診察券アプリからご予約ください。登録済みの情報を引き継ぐことができ、スムーズに予約できます。
予約時間になったら医師と診察
医師からスマホのビデオ通話がかかってきます
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の受け取り
どちらかを選択できます
薬剤師による服薬指導後、通常ポスト投函で配送。最短翌日受け取りも!
(※さらに23区内は16時までの服薬指導+890円で「当日到着便」をご利用可能です)
受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬の受け取りが可能です。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
- クレジットカード(VISA / JCB / Mastercard ※Apple Pay・Google Payを利用した登録も可)
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について
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診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
一般オンライン診療
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など
インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
不眠 など
つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
その他
ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
クリニック紹介
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
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よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
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初診からオンライン診療を受け付けています。症状によっては、オンライン診療ではなく、外来での受診をお勧めするケースがあります。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
外来時と比べて、診察料は大きな差はなく同水準です。交通費などがかからず、家やオフィスで他のことをしながら待てるので、負担は少ないです。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
受診時に「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択いただきます。「配送」の場合、オンラインで薬局の服薬指導を受けていただき、薬をお届けします。「ご希望の薬局で対面での受け取り」の場合、当院から該当の調剤薬局へ処方箋を送りますので、直接薬局に行き服薬指導を受け、薬を受け取ります。
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