PMS(月経前症候群)とは?生理前に現れる症状と原因
PMSとは「月経前症候群(premenstrual syndrome)」のことで、生理前に心や体にさまざまな不調が現れ、生理が始まると軽くなったり消失したりする状態を指します。症状の種類や程度には個人差があり、毎月同じ症状が現れるとは限りません。
生理前になると「なぜかイライラする」「頭痛やむくみが気になる」「眠気が強くて仕事に集中できない」といった悩みが繰り返される場合、PMSが関係している可能性があります。
PMSで現れやすい身体的・精神的な症状
PMSでは、身体的な症状だけでなく精神的な症状も現れるのが特徴です。
身体的な症状としては、頭痛、むくみ、めまい、胸の張りや痛み、腹部の張りなどがみられ、水分が溜まったように感じる方もいます。また、眠気やだるさを感じたり、便秘などの消化器症状に悩んだりする方もいます。
一方、精神的な症状としては、イライラ、気分の落ち込み、不安感、集中力の低下などがあります。こうした不調の現れ方には個人差があり、身体症状が強い方もいれば、精神的な変化が目立つ方もいます。
PMSの原因と女性ホルモンの変化
PMSが起こる原因は、現時点では完全には明らかになっていません。ただし、月経周期に伴う女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。一般に「ホルモンバランスの乱れ」と表現されることもありますが、単純なホルモン量の異常だけで説明できるものではありません。
生理前になると毎月のように心身の不調が現れ、日常生活に影響している場合には、一人で我慢せず治療について医師に相談することが大切です。
PMSの治療には症状などに合わせてさまざまな方法があり、漢方薬が選択肢となることもあります。漢方では一人ひとりの症状や体質などを考慮して薬を選ぶことが重要です。
出典:公益社団法人日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」https://www.jsog.or.jp/citizen/5716/
PMSの治療に使われる漢方薬とは
PMSの治療に使われる代表的な漢方薬には、次の2つがあります。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
加味逍遙散は、体力が低下して疲れやすく、イライラや不安感、肩こり、便秘の傾向がある方に向くとされる漢方薬です。一方で桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、のぼせや冷え、月経不順といった症状がある方に用いられます。
同じ生理前の不調でも、向いている薬は人によって異なります。臨床では、一つの症状だけを見て決めるのではなく、症状の組み合わせや体質などを総合的に考えて選択します。
PMSに処方される漢方薬①加味逍遙散
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、PMSの症状のうち、生理前のイライラや気分の落ち込みといった精神面の不調が目立つ方に使われることの多い漢方薬です。ここでは添付文書の記載をもとに、効能・効果、飲み方、副作用の順に説明します。
加味逍遙散の効能・効果
加味逍遙散は、サイコ、シャクヤク、ソウジュツ、トウキ、ブクリョウ、サンシシ、ボタンピ、カンゾウ、ショウキョウ、ハッカの10種類の生薬から構成されています。
向いている方として、体質が虚弱な女性で、肩がこる、疲れやすい、精神不安などの精神神経症状がある、ときに便秘の傾向がある方を対象とされています。
さらに効能・効果は、冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症が挙げられます。女性の月経に伴うさまざまな不調に用いられる漢方薬ですが、効果の現れ方には個人差があります。
加味逍遙散の飲み方
成人では1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。ただし、年齢、体重、症状によって適宜増減されます。実際に服用する際は、自己判断で量や回数を変更せず、医師から指示された用法・用量を守りましょう。
加味逍遙散の副作用と注意点
漢方薬は自然由来の生薬から作られていますが、副作用がない薬ではありません。加味逍遙散では、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢などが現れることがあります。重大な副作用として、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害・黄疸、腸間膜静脈硬化症が記載されています。
また、加味逍遙散にはカンゾウが含まれています。ほかのカンゾウ含有漢方製剤やグリチルリチン酸を含む薬などと併用すると、偽アルドステロン症や低カリウム血症に伴うミオパチーが現れやすくなる可能性があります。ほかの漢方薬や薬を使用している方は、処方を受ける際に医師へ伝えてください。
さらに、サンシシを含む製剤の長期投与では、腸間膜静脈硬化症が現れるおそれがあります。漢方薬であっても漫然と服用を続けるのではなく、症状や体調の変化を確認しながら医師のもとで適切に使用することが大切です。
出典:医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)」
PMSに処方される漢方薬②桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、PMSで感じる頭痛やのぼせ、肩こり、冷えなど、血のめぐりの滞りに関連するとされる症状に用いられる漢方薬です。こちらも効能・効果、飲み方、副作用の順に見ていきます。
桂枝茯苓丸の効能・効果
桂枝茯苓丸は、ケイヒ、シャクヤク、トウニン、ブクリョウ、ボタンピの5種類の生薬から構成されています。
添付文書では、「体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実し、下腹部に抵抗のあるもの」を対象とされており、効果効能として子宮およびその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害、冷え症などが挙げられています。また更年期障害に伴う症状として、頭痛、めまい、のぼせ、肩こりなども記載されています。
PMSでは生理前に頭痛やむくみなどの不調が現れる方もいますが、症状が似ているという理由だけで桂枝茯苓丸が適しているとは限りません。漢方薬の効果には個人差があるため、自分の体質や月経の状態なども含めて医師に相談することが重要です。
桂枝茯苓丸の飲み方
成人では1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。ただこちらも年齢、体重、症状によって適宜増減されるため、実際の服用量や回数については医師の指示に従ってください。
桂枝茯苓丸の副作用と注意点
桂枝茯苓丸にも副作用が現れることがあります。添付文書では、発疹、発赤、かゆみなどの過敏症のほか、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などの消化器症状が記載されています。また、重大な副作用として肝機能障害や黄疸が現れることがあります。
ほかの漢方薬を併用する場合には、同じ生薬が重複する可能性があるため注意が必要です。また、著しく体力が衰えている方では、副作用が現れやすくなったり、症状が強くなったりするおそれがあります。
漢方薬は「自然由来だから安全」とは限りません。PMSの症状や体質に合っているかだけでなく、ほかに服用している薬や漢方薬も含めて医師に伝え、適切な処方を受けることが大切です。
出典:医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」
PMSの漢方薬はどれが合う?迷ったら医師に相談を
漢方薬は症状や体質に合わせて選ぶことが大切
PMSでは、生理前のイライラや気分の落ち込みといった精神的な不調のほか、頭痛、むくみ、めまい、便秘など、さまざまな症状が現れます。その現れ方や程度には個人差があるため、自分の症状や体質に合わせて漢方薬を選ぶことが重要です。
実際に、加味逍遙散と桂枝茯苓丸の添付文書では、使用する際に患者の「証(体質・症状)」を考慮することが記載されています。
また、漢方薬にも前述したような副作用もあります。
そのため、どの漢方薬を選べばよいかわからない方や、ほかの薬を服用している方は、医師に相談したうえで自分に合った処方を受けるとよいでしょう。
症状が改善しない場合は医療機関を受診する
漢方薬の効果の現れ方には個人差があります。加味逍遙散と桂枝茯苓丸の添付文書でも、経過を十分に観察し、症状や所見の改善が認められない場合には継続投与を避けることとされています。
PMSと思われる不調が毎月繰り返される場合や、症状が強く日常生活に影響している場合、漢方薬を使用しても改善がみられない場合は、自己判断で薬を変更したり飲み続けたりせず、医師に相談しましょう。
一方で、「PMSについて相談したいけれど仕事で受診する時間がない」「育児中で定期的な通院が難しい」という方も少なくありません。そのような方は、自宅などからスマートフォンで医師に相談できるオンライン診療を利用する方法もあります。
出典:医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ツムラ加味逍遙散エキス顆粒(医療用)」「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」
PMSの漢方治療なら患者目線のクリニックのオンライン診療が便利
「生理前は頭痛やだるさで外出するのがつらい」「仕事や育児で通院する時間が取れない」という方には、自宅から受診できる患者目線のクリニックのオンライン診療がおすすめです。
早朝6時から深夜24時まで土日祝日も診療
患者目線のクリニックは年中無休で、平日・土日祝日ともに早朝6時から深夜24時まで診療しています。40名以上の医師が在籍し、累計10万件以上の診療実績があるため、仕事や家事の前後など都合のよい時間に相談できます。予約に空きがあれば最短5分後から診察を受けられるため、待合室での長い待ち時間もありません。
スマートフォン一つで全国どこからでも受診可能
「デジスマ診療」アプリをインストールしたスマートフォンがあれば、全国どこからでも保険診療を受けられます。予約時間になると医師からビデオ通話がかかってくるため、PMSの症状で外出がつらいときも自宅から受診でき、支払いもアプリに登録したクレジットカードで完結します。
医師に症状や体質を相談して自分に合った薬の処方を受けられる
オンライン診療では、PMSの症状や体質、併用薬などを医師に相談し、診断に応じて漢方薬などの処方を受けられます。「加味逍遙散と桂枝茯苓丸のどちらが合うかわからない」という方も、自己判断で選ばず医師に相談しましょう。症状や状態によっては対面受診をご案内する場合があります。
薬は薬局受け取りまたは自宅配送から選べる
処方された薬は、近隣の調剤薬局での受け取りまたは自宅配送を選べます。薬局受け取りなら診察完了から最短30分、自宅配送なら最短翌日に受け取れるため、体調や予定に合わせて選択できます。受け取る薬局はご自身で指定でき、自宅配送を選べばポストに投函されるため、薬局へ行く手間や人目も気になりません。
オンライン診療の費用
診察費用やお薬代は一般的な対面診療と同様に保険診療価格です。別途、システム利用料が婦人科は初診1,000円・再診500円、漢方外来は初診・再診ともに1,000円かかります。
PMSは毎月繰り返すことがある不調だからこそ、無理なく医師へ相談できる環境を持つことも大切です。早朝6時から深夜24時まで土日祝日も受診できる患者目線のクリニックのオンライン診療なら、通院のために時間を確保しにくい方でも、自分の生活に合わせてPMSや漢方治療について気軽に相談できます。
まとめ PMSの漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切
PMS(月経前症候群)では、生理前にイライラや頭痛、むくみなどさまざまな不調が現れます。漢方薬が治療の選択肢になることもありますが、加味逍遙散や桂枝茯苓丸はそれぞれ適する体質や症状が異なるため、自分に合った薬を選ぶことが大切です。
生理前の不調を繰り返している方や、自分に合う漢方薬がわからない方は、医師に相談しましょう。通院が難しい場合は、スマートフォンから受診できる患者目線のクリニックのオンライン診療も便利です。
PMSの症状を無理に我慢せず、自分に合った漢方薬や治療方法を見つけるためにも、まずは気軽に医師へ相談してみましょう。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
アプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
※2回目以降はデジスマ診察券アプリからご予約ください。登録済みの情報を引き継ぐことができ、スムーズに予約できます。
予約時間になったら医師と診察
医師からスマホのビデオ通話がかかってきます
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の受け取り
どちらかを選択できます
薬剤師による服薬指導後、通常ポスト投函で配送。最短翌日受け取りも!
(※さらに23区内は16時までの服薬指導+890円で「当日到着便」をご利用可能です)
受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬の受け取りが可能です。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
- クレジットカード(VISA / JCB / Mastercard ※Apple Pay・Google Payを利用した登録も可)
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について
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診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
一般オンライン診療
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など
インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
不眠 など
つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
その他
ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
クリニック紹介
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
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よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
当院のオンライン診療では、内科・皮膚科・泌尿器科・アレルギー科・小児科などのさまざまな症状に対応しています。治療・処方にあたり、検査や処置が必要な場合は対面診療をお願いすることがあります。詳細はお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
初診からオンライン診療を受け付けています。症状によっては、オンライン診療ではなく、外来での受診をお勧めするケースがあります。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
外来時と比べて、診察料は大きな差はなく同水準です。交通費などがかからず、家やオフィスで他のことをしながら待てるので、負担は少ないです。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
受診時に「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択いただきます。「配送」の場合、オンラインで薬局の服薬指導を受けていただき、薬をお届けします。「ご希望の薬局で対面での受け取り」の場合、当院から該当の調剤薬局へ処方箋を送りますので、直接薬局に行き服薬指導を受け、薬を受け取ります。
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