ピルについて

低用量ピルについて

低用量ピルとは
排卵を抑制し、避妊、月経痛緩和などを目的として用いられるお薬です。
月経に関連したピルの効用について
ピルには以下の副効用にもあるとされています。
  • 子宮内膜症などの生理痛を和らげる
  • 生理を軽くする(生理の量が減る)
  • PMSが軽くなる
  • 生理の来る日が事前にわかるので、計画が立てやすい
  • 肌荒れが改善する

生理痛の一般的な症状は、下腹部、腰痛など骨盤を中心とした部位の痛みのことで、生理が始まった初日から2~3日目にピークを迎えます。
お腹が張ったりズキズキ痛んだり、腰を重たく感じたりと、その症状は人によって様々です。また、症状の重さには個人差があります。

日常生活に支障をきたすほど症状が重い場合は月経困難症と言う病気かもしれません。痛み以外にも吐き気や食欲不振、下痢、頭痛などの症状が同時にあらわれることも多くあります。

ピルを服用することでこれらの症状を改善することができるとされています。これをピルの副効用と言います。子宮内膜が増殖したり、広がったりするのを抑え、月経時の出血と生理痛を減らし、子宮内膜症になりにくくなるという報告もあり、すでに子宮内膜症にかかっている場合でも、進行をくいとめられる可能性も期待できます。

また月経周期が整うため、生理不順で予定日が定まらない方や、スポーツなどをされるなど月経日をずらしたい方にもメリットがあります。

ピルの副作用

  • 吐き気
  • 気持ち悪い
  • 頭痛

続けているうちになくなる可能性があります。主な症状は吐き気、嘔吐、頭痛、乳房の張り、倦怠感などがあります。服用2~3ヶ月以内におさまってきます。症状が改善ない場合は医師の相談のもと種類の変更を検討することもあります。

ピルの重篤な合併症
  • 血栓症
  • 肺塞栓 など

喫煙されている方や高血圧、高脂血症、40代以降の方などでは合併症リスクが高いためピルの処方が出来ないことがあります。

ピルの種類

当院取り扱いピル

当院の取り扱いピル
自費
  • マーベロン(1相性)
  • トリキュラー(3相性)
保険
  • ヤーズ
  • ルナベル
  • ジェミーナ など

避妊用の低用量ピル(自費)

費用
マーベロン(1相性) 1シート 2,300円(税込)
トリキュラー(3相性) 1シート 2,300円 (税込)

アフターピルについて

アフターピルとは
アフターピルとは、妊娠の可能性が高い時期に避妊に失敗した場合などに緊急的に避妊を行う薬です。通常避妊はセックス前から準備しておくものですが、妊娠の確率が高い時期に避妊せずにセックスをしてしまったり、避妊はしていたけれどもたとえばコンドームが破れてしまったりなどの失敗で妊娠してしまう可能性が高まることがあります。そんなときにセックス後でも妊娠の可能性をさげる薬がアフターピルで、緊急避妊ピルともいいます。アフターピルが有効なのは性行為のあと72時間以内といわれていますが、24時間以内であればさらに避妊できる確率は高くなります。
アフターピルの種類
アフターピルは、子宮内膜を調整して受精卵を着床しにくくしたり、排卵を遅らせることで受精の可能性をなくしたりすることによって、妊娠の可能性を減らします。 アフターピルには、代表的なものとして、ノルレポとヤッペ法があります。

ノルレボ(レボノルゲストレル)

ノルレボはWHO(世界保健機構)で認められ、厚労省から認可された緊急避妊薬です。性行為のあった後72時間以内に1度服用することで、約81%程度妊娠を避けられるとされています。24時間以内に服用すればさらに避妊できる確率は高まります。

ノルレボを用いる場合、避妊の確率は高く副作用もほとんどありませんが、費用が高くなってしまうのが難点です。

ヤッペ法

ノルレボにかわり、一般治療用の高用量女性ホルモンを用いるのがヤッペ法です。ヤッペ法では性行為のあった後72時間以内に1度、さらにその12時間後にもう1度ホルモン薬を服用します。避妊できる可能性は57%とされています。

ノルレボと比べると避妊の確率がさがり、副作用が出る可能性も高いのが難点です。おもな副作用としては吐き気などがあります。

※当院では提供しておりません。
費用
ノルレボ 12,000円
税込・診察料込

月経移動について

月経移動とは
月経移動とは、ホルモン剤を用いて生理の日程を、ご自身の都合に合わせてずらすことを言います。
結婚式や試験、旅行など、大切なイベントと生理が被ってしまう可能性がある場合に、あらかじめ生理の日程を調整することができます。
服用方法
エストロゲン・プロゲスチン配合薬を1日1錠、同じ時間に内服していただきます。
月経移動には、生理を早める方法と遅らせる方法があります。
  • 生理を早める方法
    月経3-5日目に内服を開始し、10日以上内服する。
  • 生理を遅らせる方法
    以下の2つのいずれかの方法で遅らせることができます。
    (1)月経7日以内に開始し、生理を遅らせたい日まで内服する。
    (2)次回月経開始予定日5-7日前から開始し、生理を遅らせたい日まで内服する。

※喫煙者など血栓リスクのある方は、ノルエチステロンの処方となります(遅らせる方法のみ可能)。

月経移動の副作用について

ピル全般に見られる吐き気や頭痛といった副作用が発現する可能性があります。ご希望の方へは、吐気止めも一緒に処方いたします。

月経移動(一周期) 4,500円(税込)

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