足底板療法
(機能的インソール)

足底板とは、足や下肢の骨の変形や配列不良、筋や腱の機能不全等から生じる不適切な歩行を改善し、
それに伴う下肢の痛みを緩和することを目的として、靴の内底 に入れる医療装具です。
当院の足底板療法では、硬い素材の足底板(機能的インソール)で、踵と踵周辺の骨の配列が適正になるように矯正します。

踵と踵周辺の骨

踵と踵周辺の骨の配列が適正になることで、 扁平足や開張足 のような足のアーチが崩れた状態を改善し、痛みや疲れやすさを軽減します。また、 足のアーチが崩れることによって起こる外反母趾の痛みや足底腱膜炎等の痛みも改善します。
なお、足のアーチが崩れると、脛骨(けいこつ:すねの骨)や、大腿骨(だいたいこつ:ふとももの骨)が内側にねじれ、腹圧が下がり、猫背や姿勢不良になります。それによって、腰痛、肩こり、頭痛が生じることがあります。
自費リハビリテーション

機能的インソール

機能的インソールは、足部の問題を改善するだけではなく、踵と踵周辺の骨の配列を適正にし、下肢の骨の配列や動きを改善したり、骨盤を安定化 (仙骨の後傾や腰椎前腕カーブ減少)することで 、膝や股関節の痛み、腰痛、肩こり、頭痛の改善にも効果を発揮します。 機能的インソールの研究では、足部の改善だけではなく、体幹部の安定性向上にも影響するという研究結果(※)があります。

※扁平足の機能的靴インソールが脊柱アライメントおよび側腹筋に及ぼす効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/36/3/36_313/_article/-char/ja/

オンライントレーニング

足底板療法
(機能的インソール)と
市販の中敷インソールとの違い

足底板療法

  • 扁平足、足底腱膜炎、変形性膝関節症などの特定の疾患に対応できる
  • 動きをコントロールする力が強い
  • 患者の足型をもとに個別に作成する
  • 踵の脂肪の広がりを抑えて着地時の
    衝撃吸収力を高める
  • 足の局所にかかる圧、負担を軽減する
    (タコや魚の目の改善につながる)

一般小売り用の
中敷きインソール

  • 医療用の足底板と比較して、
    足をサポートする力が弱い
  • 患者の個別の足型にあわせたものではない
  • 特定の疾患の治療を目的としていない

検査の流れ

「足と歩行外来」で理学療法士のカウンセリングを受けた後に、
足底板療法を受ける場合の流れをご説明します。

  • Step 1

    医師の診察と足底板(インソール)の作成指示

    医療保険が適用となるのは、扁平足、足底腱膜炎、変形性膝関節症など特定の疾患がある方で、医師が足底板療法が適切と診断した場合に限ります。
  • Step 2

    義肢装具士による採型

    義肢装具士が、足型を採取します。所用時間は30分程度、ただし前後で待ち時間が発生する場合がございます。
  • Step 3

    医師・義肢装具士による装着確認

    採型から1週間から3週間程度後に、製作した足底板の装着確認を行います。
    足底板の料金は義肢装具士に現金でお支払いいただきます。 所用時間は30分程度、ただし前後で待ち時間が発生する場合がございます。
  • Step 4

    お支払・装着証明書の発行

    足底板の料金は義肢装具士に現金または銀行振込みでお支払いいただきます。その他足底板療法に必要な検査・診察・採型料は当院にお支払いただきます。
    医療保険適用の場合で、治療用装具の療養費の還付をご希望の場合は、ご所属の公的保険者(保険組合・共済組合等)に装着証明書をご提出ください。
    ※治療用装具の療養費の還付方法についてはご所属の公的保険者(保険組合・共済組合等)にお問い合わせ下さい。

足底板療法の費用
(医療保険適用の場合)

検査内容や診療報酬改定によって
費用は変わります。

自己負担割貝が3割の方で
足部のX線撮影を2回行った場合の例
項目費用
診察・
検査料
約1,500円
採型料 約4,200円
左右両足の場合
足底板 約42,000円
自己負担割合が療養費で
7割が還付されます
再診料約400円
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