排膿散及湯とはどんな漢方薬か
排膿散及湯は、体内にたまった膿を外に出すことを目的として用いられる漢方の医薬品です。皮膚や粘膜に赤みや腫れ、痛みを伴い、膿がたまりやすい状態に対して用いられてきました。現代医療では、化膿症やできものなど、炎症が強く排膿を促す必要がある場合に選択されることがあります。
排膿散及湯は、複数の生薬を組み合わせた処方で、単に痛みを抑えるのではなく、体の内側から炎症の原因となる膿を散らし、自然な排出を助けるという漢方的な考え方に基づいています。そのため、症状の経過や体質を見ながら使用することが重要とされています。
排膿散及湯の基本情報
排膿散及湯は医療用としては、ツムラ排膿散及湯エキス顆粒(医療用)などがあり、エキス製剤として提供されています。本剤は、混合された生薬から有効成分を抽出した湯エキスを一定量含有しているのが特徴です。
効能又は効果としては、患部が発赤、腫脹して疼痛を伴った化膿症、瘍(よう)、癤(せつ)、面疔(めんちょう)など、膿を伴う症状が挙げられています。具体的には、皮膚の化膿症、できもの、腫れを伴う炎症などが対象となります。膿が自然に排出されにくい場合に、体の反応を整え、排膿を促す目的で選択されます。使用にあたっては、患者さんの体質や症状、経過を十分に確認しながら投与することが基本とされています。
また、排膿散及湯は漢方薬であってもれっきとした医薬品であり、漫然と利用するものではありません。特に、長期間使用しても改善がみられない場合には、他の治療方針を検討する必要があります。
出典:ツムラ「排膿散及湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/122/pdf/122-tenbun.pdf
排膿散及湯の成分と作用
配合されている生薬の種類
医療用排膿散及湯には、以下の生薬が配合されています。これらは日本薬局方に収載された生薬であり、品質管理のもと使用されています。
生薬構成:キキョウ、カンゾウ、キジツ、シャクヤク、タイソウ、ショウキョウ
エキス製剤としての特徴
ツムラの医療用排膿散及湯は、これら複数の生薬を一定の割合で配合し、本品7.5g中有効成分を抽出した乾燥エキスが4.5g含有されている製剤です。
一方で、市販薬の場合は第2類医薬品として流通しており、製品ごとにエキス量や生薬配合量が異なることがあります。そのため、同じ排膿散及湯であっても、医療用と市販薬では効果の実感や安全性に差が出る可能性があります。
出典:ツムラ「排膿散及湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/122/pdf/122-tenbun.pdf
排膿散及湯の用法・用量と注意点
排膿散及湯は漢方薬であっても、適切な用法・用量を守って利用することが重要な医薬品です。自己流の飲み方や長期使用は、効果が得られないだけでなく、副作用のリスクを高める可能性があります。
飲み方と服用タイミング
医療用の排膿散及湯エキス製剤では、通常、成人は1日量を2回から3回に分けて服用します。食前または食間に服用するのが一般的とされており、これは漢方薬の成分が吸収されやすいタイミングと考えられているためです。また年齢や体重、症状の程度に応じて適宜増減することが可能です。
副作用と注意すべき症状
排膿散及湯は比較的安全性の高い漢方薬とされていますが、副作用がまったくないわけではありません。特に注意が必要なのが、配合生薬の一つであるカンゾウによる影響です。
カンゾウを含む漢方薬を長期間使用した場合、体内の電解質バランスが崩れ、むくみや血圧上昇、脱力感などが起こることがあります。これは偽アルドステロン症と呼ばれる状態で、膿の症状とは直接関係なく現れることがあります。
また、まれに筋肉の痛みや力が入りにくいといった症状が出ることもあり、これらは早めの確認と対応が重要です。体調に違和感を覚えた場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
併用時に確認したいポイント
排膿散及湯は、他の漢方薬や西洋薬と併用されることがありますが、重複する生薬や作用に注意が必要です。特に、カンゾウを含む他の漢方薬を同時に使用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。
また、利尿薬など特定の薬剤を使用している場合には、電解質異常が起こりやすくなることが知られています。そのため、市販薬であっても「漢方だから安全」と考えず、併用中の薬がある場合は、必ず医療機関や薬局で情報を共有することが大切です。
排膿散及湯は、症状や体質に合っていれば有効な選択肢となりますが、漫然と飲み続ける薬ではありません。改善が見られない場合や、症状が悪化する場合には、治療方針の見直しが必要になります。
出典:ツムラ「排膿散及湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/122/pdf/122-tenbun.pdf
市販の排膿散及湯について
排膿散及湯は、医療機関で処方される医薬品だけでなく、市販薬としても利用できる漢方製剤があります。ドラッグストアやインターネットで検索すると複数の製品が見つかりますが、市販薬はあくまで自己判断で使用する前提のため、成分量や適応の幅には制限があります。
市販の排膿散及湯は、主に第2類医薬品として分類されており、購入時に薬剤師や登録販売者から説明を受けることが推奨されています。膿を伴う症状が軽度な場合や、一時的な対処として選ばれるケースが多いのが特徴です。
松浦製薬
松浦製薬の排膿散及湯エキス製剤の基本的な情報は以下のとおりです。購入前には必ず表示内容を確認することが重要です。
- 薬のタイプ:細粒
- 用法・用量:1日3回(1回量は年齢によって調整)
- 年齢:2歳以上
- エキス量:乾燥物換算で約1.85g(医療用の約40%)
- 生薬構成:医療用の排膿散及湯と同成分
- 価格:30包(10日分)2,070円(販売元によって異なる)
市販薬では、医師の診断を前提としないため、安全性を重視した設計になっています。その一方で、症状や体質に細かく合わせた調整はできません。
出典:松浦製薬株式会社「排膿散及湯エキス〔細粒〕52」https://www.matsuura-gp.co.jp/kampo/1077/
JPS製薬
JPS製薬からも、市販の排膿散及湯エキス製剤が販売されています。
- 薬のタイプ:錠剤
- 用法・用量:1日3回(1回量は年齢により調整)
- 年齢:7歳以上
- エキス量:排膿散及湯乾燥エキス3.0g(医療用の約65%)
- 生薬構成:医療用の排膿散及湯と同成分
- 価格:内容量により異なるが、数千円前後が目安(販売元によって異なる)
出典:JPS製薬株式会社「排膿散及湯」
https://www.jps-pharm.com/product/kampo/item/hainosankyuto/
市販の第2類医薬品は各メーカーの公式ページでも詳細が確認できます。不明点がある場合は、各メーカーのお客様相談窓口へ問い合わせることも可能です。
市販薬と処方薬の排膿散及湯の違いと、処方薬がすすめられる理由
排膿散及湯は、市販薬としても処方薬としても存在する漢方の医薬品ですが、その中身や使われ方には明確な違いがあります。どちらが優れているという単純な話ではなく、症状の程度や安全性を考えると、処方薬を選んだ方がよいケースが多いのが実情です。
エキス量・成分量からみた違い
市販の排膿散及湯は、第2類医薬品として、幅広い人が自己判断で利用できるよう設計されています。そのため、有効成分である生薬由来のエキス量は、安全性を優先して控えめに設定されているのが一般的です。
一方、医療機関で処方される排膿散及湯は、添付文書に基づき、1日量あたりの生薬量やエキス量が明確に規定されています。症状の強さや体重、年齢などを踏まえて用量調整が可能であり、膿を伴う炎症に対して、より確実な効果が期待できます。
同じ排膿散及湯という名称でも、市販薬と処方薬では「中身の濃さ」が異なる点は、あらかじめ確認しておきたい重要なポイントです。
副作用管理と安全性の考え方
排膿散及湯は比較的安全性の高い漢方薬ですが、配合されているカンゾウなどの影響により、副作用が起こる可能性はゼロではありません。特に長期間使用した場合には、むくみや血圧上昇、電解質異常などが問題になることがあります。
市販薬の場合、副作用が起こっても自己判断で飲み続けてしまうリスクがあります。膿の症状に気を取られ、体調変化を見逃してしまうケースも少なくありません。
処方薬であれば、医師が服用状況や体調を定期的に確認し、副作用の兆候があれば早めに対応できます。これは、安全性の面で非常に大きな違いです。
排膿散及湯は優れた漢方薬ですが、万能ではありません。自己判断で使い続けるよりも、早い段階で医師に相談し、適切な情報をもとに治療方針を決めることが、結果的に回復への近道になることが多いのです。
患者目線のクリニックでのオンライン診療という選択
オンライン診療で排膿散及湯を処方する流れ
患者目線のクリニックのオンライン診療では、予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードし、クレジットカードや保険証を登録するだけで準備完了です。診察時間になったら医師からビデオ通話がかかってくるので、病院の待合室で待つ必要はありません。診察時間になったら画面越しに医師の診察を受けます。排膿散及湯が適しているかどうかは、症状の経過、腫れや痛みの有無、膿の状態などを丁寧に確認したうえで判断されます。
必要と判断された場合には、排膿散及湯などの漢方処方薬が提案され、お薬は近くの薬局で受け取るか自宅へ配送かを選ぶことができます。市販薬とは異なり、医師が症状や体質を踏まえてエキス量や用法を判断するため、安全性と効果のバランスが取りやすい点が特徴です。
全国どこからでも利用できる利便性
患者目線のクリニックの大きな特長として、早朝6時から深夜24時まで土日祝日を含め年中無休で診療をしており、スマートフォン一つで全国どこからでも保険診療を受けられる、という点が挙げられます。専用アプリのダウンロード自体は無料で行えます 。一般的な医療機関では受診が難しい時間帯でも診察を受けられ、また年間10万件以上の診療実績を持つ医師40名以上の体制で、急な腫れや痛みにも迅速に対応可能でするため、体調が気になったタイミングで無理なく相談できます。
「朝起きたら腫れがひどくなっていた」「夜になって痛みが強くなってきた」といったケースでも、時間を気にせず医師に相談できることは、大きな安心感につながります。料金は対面診療とほぼ同額ですが、オンライン診療の利便性を維持するため、別途システム利用料として1,000円をいただいております。その分、移動時間や待ち時間をゼロにできるメリットがあります。
その他、配送に関する送料や手順などの詳細については、ホームページまでご確認ください。
まとめ:排膿散及湯は市販も可能だが、症状が続くなら処方薬とオンライン診療が安心
排膿散及湯は、膿を伴う症状に用いられる漢方の医薬品で、市販薬としても利用できます。ドラッグストアや通販で検索すれば入手でき、軽度な症状では選択肢の一つになります。
ただし、市販の排膿散及湯は第2類医薬品のため、エキス量や成分量は控えめで、症状によっては十分な効果が得られないことがあります。また、副作用や症状悪化の確認が自己判断になりやすい点には注意が必要です。
膿が繰り返す、腫れや痛みが強い、市販薬で改善しない場合には、医師の診断のもとで処方薬を選ぶ方が安全性と効果の面で安心です。
患者目線のクリニックのオンライン診療なら、早朝6時から深夜24時まで営業しており、スマートフォン1つで受診可能です。別途システム利用料として1000円がかかることはありますが、通院負担を減らしながら適切な治療につなげることができます。
市販薬で様子を見るか、処方薬とオンライン診療を活用するかは、症状の程度に応じて選ぶことが大切です。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
オンライン診療の流れ
webから受信日時を予約
予約フォームからご希望の日時を選択してご予約ください。
診察前に問診をWebで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
診察に必要なアプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
予約時間に医師と診察
予約時間になったら、スマホのビデオ通話で診察します。
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の処方
「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択できます。
お会計
登録したクレジットカードより診察後にお引き落としさせていただきます。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なM3デジカルスマート診察券をインストールしたスマホ
- クレジットカード
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
料金
通常の対面診療時と大きく変わりません。
(例)3割負担の場合の料金
(診察内容によって料金は異なります)
初診
1,000円前後
再診
500円前後
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について keyboard_arrow_down
診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
ご利用者様の声
30代 女性
通院だと予約しても待ち時間が非常に長く億劫でしたが、今回のオンライン診療は待ち時間が全くありませんでした。また、薬(処方箋取得)目的のためだけに時間を割いて病院に行くのは面倒でしたが、その負担も軽減されました。
50代 男性
仕事を休んで病院へ行く事がなかなかできないので、好きな場所でスキマ時間に受診できるオンライン診療は本当に助かります。
40代 女性
とても丁寧でオンラインなのに本当に良く診ていただき、話もゆっくり聞いていただきました。普通のクリニックにはいけないです!
10代 男性
土日に診察してもらえるので、とても助かりました。体調が悪い時に病院で長い待ち時間がなく、家で過ごせるのでとても良いと思います。
一般オンライン診療
内科
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|新型コロナウイルス感染症・後遺症 など
呼吸器内科
長引く咳|喘息|COPD など
皮膚科
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫(検査済みの方)|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
泌尿器科
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
頭痛外来
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
心療内科
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
睡眠外来
不眠 など
小児科
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
※以下のような診断書類は心療内科・睡眠外来では発行していません。
傷病手当金支給申請書|休職・復職・病状説明のための診断書|自立支援医療に係る医師の診断書(重度かつ継続に関する意見書含む)|精神障害者福祉手帳に係る医師の診断書|猟銃・美容師などの資格取得書類 など
クリニック紹介
溝尾 朗(院長)
- 千葉大学医学部 卒業
- 資格:医師、日本内科学会認定総合内科専門医、日医認定産業医
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
詳しくはこちら
よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
診療内容のセクションに記載されている症状であれば、オンライン診療で対応可能です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
オンライン診療では来院の必要はありません。ご自宅など、お好きな場所から受診いただけます。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
通常の対面診療時と大きく変わりません。システム利用料として別途1,000円をいただきます。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
処方薬はご自宅に配送されます。最短で翌日にお届けします。配送料は別途かかります。
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