柴胡加竜骨牡蛎湯とは
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、複数の生薬を組み合わせた漢方の医薬品で、不安感・イライラ・動悸、不眠などの精神的な緊張症状に用いられる薬です。古くから使われている処方で、現在はエキス顆粒として商品化されており、市販薬と医療用医薬品の両方が存在します。ただし、症状が似ていても体質が大きく異なる場合は効果が不十分となることもあり、適切な選択には医師への問い合わせが有用です。
柴胡加竜骨牡蛎湯の基本情報
柴胡加竜骨牡蛎湯は、10種類の生薬からなる漢方処方です。
一般的には、
「イライラしやすい」「不眠」「動悸を感じやすい」
といった症状に適しているとされています。医薬品としては、精神症状を和らげる作用が期待されるため、ストレスで忙しい現代人に、年中無休かつ夜遅くまで診察しているオンライン診療を利用するのがおすすめです。
含まれる生薬とエキス顆粒の特徴
市販薬・処方薬ともに、生薬を煎じて濃縮したエキスを顆粒状に加工した商品が一般的です。顆粒タイプは飲みやすく、携帯しやすいため、忙しい生活の中でも継続しやすい利点があります。
構成生薬は、以下の通りです。
- 柴胡5.0g
- 半夏4.0g
- 茯苓3.0g
- 桂皮3.0g
- 黄芩2.5g
- 大棗2.5g
- 人参2.5g
- 生姜1.0g
- 牡蛎2.5g
- 竜骨2.5g
医療用では、7.5g中、上記の混合生薬の乾燥エキスを4.5gが含まれます。
またメーカーにより生薬量・エキス量にわずかな差があります。
特に市販薬は医療用の基準量より少ない傾向があり、症状によっては効果を実感しにくい場合があります。
出典:ツムラ「柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/012/pdf/012-tenbun.pdf
医薬品としての作用(不安・イライラ・動悸など)
柴胡加竜骨牡蛎湯の医薬品としての主な働きは、精神的な高ぶり・緊張をしずめることにあります。
具体的には以下のような症状が対象となります。
- 不安感・神経過敏
- 動悸
- イライラ
- 不眠傾向
- ストレスからくる胸のつかえ
特に「胸がどきどきする」「気が休まらない」といった症状が続く場合に使用されることがあります。
ただし、医学的には動悸の原因は多岐にわたり、甲状腺疾患・心疾患・貧血など重大な病気が隠れていることもあります。心電図異常や息苦しさを伴う場合は速やかに医療機関で相談する必要があります。患者目線のクリニックのオンライン診療では年中無休で受診が可能です。
柴胡加竜骨牡蛎湯の副作用
柴胡加竜骨牡蛎湯は漢方薬ですが、医薬品であるため副作用が起こることがあります。異常が現れた場合は早めの受診が必要です。
重大な副作用
間質性肺炎
頻度は不明ですが、以下の症状が出た場合はすぐに服用を中止し、医療機関を受診する必要があります。
- 咳
- 発熱
- 息苦しさ
- 胸部の違和感
肝機能障害・黄疸
以下の症状がある場合は肝障害の可能性があります。
- 強いだるさ
- 食欲低下
- 皮膚や白目が黄色い
- AST/ALTの異常上昇
その他の副作用
その他の副作用は次の通りです。
過敏症
- 発疹
- 発赤
- かゆみ
- 蕁麻疹
消化器症状
- 胃部の不快感
胃腸が弱い方は症状が出やすいことがあり、体質的に合わない可能性があります。
出典:ツムラ「柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/012/pdf/012-tenbun.pdf
妊娠・授乳・年齢など注意が必要な場合
柴胡加竜骨牡蛎湯は多くの方に使われる漢方薬ですが、妊娠中・授乳中・小児・高齢者では体の状態が通常とは異なるため、使用に気をつける必要があります。
妊娠中・妊娠の可能性がある方
妊娠中は体の変化が大きく、薬の影響を受けやすい時期です。
「お薬の効果が必要で、なおかつ安全性が十分に見込める場合のみ使用する」とされています。不安や動悸があっても、まずは医師に相談するほうが安心です。自己判断での使用は避けてください。
授乳中の方
授乳中は、お薬の成分が母乳に移行する可能性があります。そのため薬を使う必要性と、母乳を続ける利点の両方を考えて決める必要があります。服用を続けるかどうかは、医師と相談しながら慎重に判断することが大切です。
小児
小児を対象とした十分な臨床試験が行われていません。つまり、子どもへの安全性が確立していないため、自己判断での使用は避けましょう。
高齢の方
年齢を重ねると、肝臓や腎臓などの働きが弱くなり、副作用が出やすくなることがあります。量を少なめにするなど注意して使用することが推奨されます。
普段薬を飲んでいる方、持病がある方は特に医師へ相談するのがおすすめです。
出典:ツムラ「柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/012/pdf/012-tenbun.pdf
柴胡加竜骨牡蛎湯の市販薬
市販の柴胡加竜骨牡蛎湯は複数のメーカーから販売されています。一般的に入手しやすく情報の一次ソースが明確なツムラとクラシエの市販薬を中心に紹介します。
ツムラ
生薬構成・エキス量
ツムラ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(医療用)では2包(3.75g)中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス2.25gを含有しています。
- 柴胡:2.5g
- 半夏:2.0g
- 桂皮:3.0g
- 茯苓:1.5g
- 黄芩:1.25g
- 大棗:1.25g
- 人参:1.25g
- 牡蛎:1.25g
- 竜骨:1.25g
- 生姜:0.5g
用法・用量/販売形態(顆粒)
- 顆粒タイプ
- 成人の目安:1日2回
- 食前服用
- 包装:スティック分包タイプ
価格帯の目安
- 20包(10日分):2,400円(本体価格)+消費税
- 48包(24日分):4,300円(本体価格)+消費税
※店舗により異なるため、あくまで一般的な販売価格帯です。
出典:ツムラ「柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒」https://www.tsumura.co.jp/brand/products/kampo/012.html
クラシエ
生薬構成・エキス量
クラシエの柴胡加竜骨牡蛎湯は、ツムラに含有されている10種類の生薬に加えて大黄が含有されています。エキス量はメーカー公式で公開されており、市販品として適正量に調整されています。
用法・用量/販売形態(顆粒)
- 顆粒タイプ・錠剤タイプどちらも存在
- 成人は1日3回
- 分包販売
価格帯の目安
- 顆粒タイプ24包(8日分):2,167円(税込)
- 錠剤タイプ180錠(20日分):4,719円(税込)
出典:ツムラ「ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒」https://www.tsumura.co.jp/brand/products/kampo/012.html
クラシエ「漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒24包」https://www.kracie.co.jp/products/ph/1201786_2220.html
クラシエ「漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス錠クラシエ180錠」https://www.kracie.co.jp/products/ph/10157683\_2220.html
市販薬と医療用医薬品の違い
市販の柴胡加竜骨牡蛎湯は、ツムラやクラシエなど複数のメーカーから販売されており、手軽に購入できるメリットがあります。一方、医療用医薬品は生薬量・エキス量の基準が明確で、症状に合わせた適切な量を医師が判断できるという大きな利点があります。
オンライン診療では、以下のような点が患者さんにとって安心です。
- 医療用は配合量が安定している:
市販薬はメーカーごとにエキス量が異なる場合があり、体質によっては効果の差を感じやすいことがあります。医療用は添付文書に基づき生薬量が明確で、医師が症状に合わせて調整できます。
- 動悸・不安など、原因の切り分けが必要な症状に医師の診断が役立つ:
動悸・不眠・胸のつかえなどは、柴胡加竜骨牡蛎湯が向いている場合もあれば、別の疾患が背景にあることもあります。オンライン診療では、症状のタイプや強さを確認しながら、薬の適否を判断できます。
- 副作用や併用薬のリスクにも対応してくれる:
間質性肺炎や肝障害など、稀に重い副作用が起きる可能性があり、他の漢方薬や薬との重複にも注意が必要です。オンライン診療なら、服用歴・持病・併用薬を確認したうえで安全に処方が受けられます。
- 忙しい人・育児中の人でも相談しやすい(スマホで完結):
通院が大変な人でも、スマホで症状を伝えるだけで受診・処方まで完結できます。動悸や不安で外出が不安な方にも利用しやすい診療方法です。
柴胡加竜骨牡蛎湯はオンライン診療で相談可能
オンライン診療が役立つ理由
柴胡加竜骨牡蛎湯は、市販薬でも手軽に入手できますが、動悸・不安・いらだち・眠れないなどの症状は、人によって原因や体質が大きく異なります。そこで役立つのが、スマホで相談できるオンライン診療です。
オンライン診療では、症状や生活状況を医師が丁寧に確認し、柴胡加竜骨牡蛎湯が合うケース・合わないケースを判断したうえで、医療用医薬品として必要な量を処方できます。忙しい方や、外出が不安な方でも利用しやすい診療方法です。
患者目線のクリニックの特徴
患者目線のクリニックでは、次のような特徴があります。
- スマホだけで診察から処方まで完結
- 全国どこからでも保険診療を受けられる
- 忙しい社会人・子育て中の方でも使いやすい
通院の負担がないため、動悸や不安が強く外出しづらい方にも向いています。
まとめ
柴胡加竜骨牡蛎湯は、動悸・不安・いらだち・胸のつかえなど、心身の緊張が続くときに使われる漢方の医薬品です。柴胡や竜骨・牡蛎などの生薬が、精神的な高ぶりを落ち着かせる働きを持っています。
市販薬は手軽に試せるメリットがある一方で、メーカーごとのエキス量の違い、体質との相性、他の薬との併用など、注意が必要な点もあります。効果を感じにくい場合や、動悸・不眠が続く場合は、市販薬だけで対処しようとせず医師から処方を受ける方が安心です。
患者目線のクリニックのオンライン診療であれば、症状や体質を医師が丁寧に確認し、柴胡加竜骨牡蛎湯が適しているかどうかを判断してくれます。スマホだけで全国どこからでも相談でき、忙しい方や外出しづらい方でも利用しやすいのが大きな利点です。市販薬に迷っている方や、症状が長引いて不安な方は、一度オンラインで医師に相談するのも安心につながります。
ご自身の体調に合った方法で活用してください。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
オンライン診療の流れ
webから受信日時を予約
予約フォームからご希望の日時を選択してご予約ください。
診察前に問診をWebで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
診察に必要なアプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
予約時間に医師と診察
予約時間になったら、スマホのビデオ通話で診察します。
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の処方
「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択できます。
お会計
登録したクレジットカードより診察後にお引き落としさせていただきます。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なM3デジカルスマート診察券をインストールしたスマホ
- クレジットカード
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
料金
通常の対面診療時と大きく変わりません。
(例)3割負担の場合の料金
(診察内容によって料金は異なります)
初診
1,000円前後
再診
500円前後
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について keyboard_arrow_down
診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
ご利用者様の声
30代 女性
通院だと予約しても待ち時間が非常に長く億劫でしたが、今回のオンライン診療は待ち時間が全くありませんでした。また、薬(処方箋取得)目的のためだけに時間を割いて病院に行くのは面倒でしたが、その負担も軽減されました。
50代 男性
仕事を休んで病院へ行く事がなかなかできないので、好きな場所でスキマ時間に受診できるオンライン診療は本当に助かります。
40代 女性
とても丁寧でオンラインなのに本当に良く診ていただき、話もゆっくり聞いていただきました。普通のクリニックにはいけないです!
10代 男性
土日に診察してもらえるので、とても助かりました。体調が悪い時に病院で長い待ち時間がなく、家で過ごせるのでとても良いと思います。
一般オンライン診療
内科
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|新型コロナウイルス感染症・後遺症 など
呼吸器内科
長引く咳|喘息|COPD など
皮膚科
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫(検査済みの方)|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
泌尿器科
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
頭痛外来
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
心療内科
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
睡眠外来
不眠 など
小児科
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
※以下のような診断書類は心療内科・睡眠外来では発行していません。
傷病手当金支給申請書|休職・復職・病状説明のための診断書|自立支援医療に係る医師の診断書(重度かつ継続に関する意見書含む)|精神障害者福祉手帳に係る医師の診断書|猟銃・美容師などの資格取得書類 など
クリニック紹介
溝尾 朗(院長)
- 千葉大学医学部 卒業
- 資格:医師、日本内科学会認定総合内科専門医、日医認定産業医
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
詳しくはこちら
よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
診療内容のセクションに記載されている症状であれば、オンライン診療で対応可能です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
オンライン診療では来院の必要はありません。ご自宅など、お好きな場所から受診いただけます。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
通常の対面診療時と大きく変わりません。システム利用料として別途1,000円をいただきます。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
処方薬はご自宅に配送されます。最短で翌日にお届けします。配送料は別途かかります。
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