四物湯とはどんな漢方薬か
四物湯の構成生薬と特徴
四物湯(しもつとう)は、「太平恵民和剤局方」という漢方の古典と言われる中国の医学書に載っているお薬で、皮膚が乾燥しやすく、血色が悪い体質の人に用いられる漢方薬です。とくに、冷えや月経に関する不調などに使用されてきました。医療用では、患者さんの体質や症状を踏まえたうえで処方されます。市販薬も存在しますが、市販薬を買う前に、まずは専門医に相談してみませんか?『患者目線のクリニック』なら、スマホひとつで今すぐ予約が可能です。
構成生薬と特徴
四物湯は、4種類の生薬で構成されています。ツムラ四物湯エキス顆粒(医療用)では、1日量7.5g中に、これらの生薬を原料とした乾燥エキスが含まれています。
- 地黄:3g
- 芍薬:3g
- 川芎:3g
- 当帰:3g
これらの生薬を組み合わせることで、血行不良や冷えを背景とした不調に対応する処方とされています。
効能又は効果
四物湯の効能又は効果として、次のような症状が示されています。
- 適した体質:皮膚が枯燥し、色つやの悪い体質で、胃腸障害のない人
- 対象となる症状:産後あるいは流産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、血の道症
これらの症状は、いずれも血行不良や冷えが関与していると考えられており、四物湯はその体質改善を目的として用いられます。ただし、すべての人に同じ効果が得られるわけではなく、体質に合っているかどうかの判断が重要です。
用法及び用量
用法及び用量は、次のとおり定められています。
- 通常の用量:成人は1日7.5g(3包)
- 服用方法:1日2~3回に分けて、食前または食間に服用
- 調整:年齢、体重、症状により適宜増減
漢方薬は、一定期間継続して服用することで体質の変化をみていく薬です。服用を続けても症状の改善がみられない場合は、漫然と使用を続けず、医師に相談することが大切です。
四物湯の副作用と注意が必要な人
四物湯は比較的穏やかな作用の漢方薬ですが、体質や体調によっては副作用があらわれることがあります。安全に使用するためには、どのような症状が起こり得るのか、どのような人が注意すべきかを知っておくことが大切です。
報告されている副作用
四物湯の副作用として、主に消化器症状が報告されています。
- 消化器症状:食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢など
これらの副作用は頻度不明とされていますが、服用中に体調の変化を感じた場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談することが重要です。副作用が心配な方や、自分の体質に合うか不安な方は、自己判断で市販薬を飲み続けるよりも、医師の診断を受けるのが安心です。当院なら40名以上の医師が在籍しており、専門的な視点からアドバイスいたします。
妊娠中・授乳中・高齢者の注意点
四物湯は、すべての人に同じように使える薬ではありません。次のような点に注意が必要です。
- 胃腸が弱い人:体質によっては、食欲が落ちたり、胃の不快感、吐き気、下痢などの消化器症状が出ることがあります。
- 食欲不振や悪心がある人:使用によるメリットとリスクを比較したうえで、医師が必要と判断した場合に限り用いられます。
- 妊娠中の人:使用によるメリットとリスクを比較したうえで、医師が必要と判断した場合に限り用いられます。
- 授乳中の人:治療の必要性と母乳育児のメリットを考慮しながら、服用の可否や授乳の継続について判断されます。
- 高齢者:年齢に伴い体の機能が低下していることが多いため、用量を調整するなど、より慎重な対応が必要になります。
市販薬であっても、これらの注意点は共通します。自己判断で使い続けるのではなく、不安がある場合や症状が改善しない場合は、医療機関で相談することが安心につながります。
出典:ツムラ「ツムラ四物湯エキス顆粒」https://medical.tsumura.co.jp/products/071/pdf/071-tenbun.pdf
四物湯の市販薬について
四物湯は、医療機関で処方される医療用漢方薬のほかに、市販薬としても販売されています。ドラッグストアなどで購入できるため、まずは市販薬から試したいと考える人も少なくありません。
ドラッグストアで買える四物湯(クラシエ)
四物湯の市販薬としては、第2類医薬品としてクラシエから商品が販売されています。医療用と同じ処方名をもとにした漢方薬で、比較的手に取りやすい点が特徴です。
- 購入のしやすさ:医療機関を受診しなくても、薬局やドラッグストアで購入できます。
- 剤形:顆粒タイプで、水やぬるま湯で服用します。
- 用法用量:1日3回(年齢に応じて用量を調節)
- 年齢:2歳未満も服用可能
このように、市販薬は「すぐに使える」という利点がありますが、使用にあたっては自分の体質や症状に合っているかを判断する必要があります。購入の際は、添付文書の情報をよく確認し、自分の体質に合っているか判断しましょう。
出典:クラシエ「四物湯エキス顆粒クラシエ」https://www.kracie.co.jp/ph/k-suisinkai/product/packages/4987045070662/item/4987045070662.pdf
市販薬を使う前に知っておきたい点
市販の四物湯の商品は便利である一方、医師による診断や体質の評価を受けずに使用することになります。そのため、次のような点には注意が必要です。
- 体質との相性:漢方薬は体質に合わない場合、十分な効果が得られないことがあります。
- 症状の見極め:似た症状でも原因が異なる場合があり、自己判断では判断が難しいことがあります。
- 副作用への対応:体調の変化があっても、適切な対応が遅れる可能性があります。
市販薬を一定期間使用しても改善がみられない場合や、不安がある場合には、早めに医療機関へ相談することが大切です。
市販薬と医療用処方薬の違い
診断の有無による違い
販薬と医療用の大きな違いは、服用前に医師の診断が入るかどうかという点です。
- 市販薬:自分の判断で選び、体質や症状に合っているかを自己判断で見極めます。
- 医療用:医師が症状や体質を確認したうえで、四物湯が適しているかを判断します。
四物湯は、皮膚の状態や冷えの有無、胃腸の強さなどを考慮して使われる漢方薬です。そのため、体質に合っているかどうかを専門的に判断できる点は、医療用の大きな特徴です。また、患者目線のクリニックのオンライン診療なら、症状に合わせて適切な量を処方できるだけでなく、オンラインシステム利用料1,000円を合わせても、継続的な服用なら市販薬よりコストを抑えられる場合があります。お財布にも優しい選択肢です。
自己判断で続けるリスク
もう一つの違いは、服用中の体調変化への対応です。市販薬では、体調の変化に気づいた際の対応を自分で考える必要がありますが、医療用の場合は、消化器症状などが出た場合でも早めに相談でき、状況に応じた調整が可能です。
市販薬の商品は手軽さが魅力ですが、症状が長く続いている場合や、体質に不安がある場合、副作用が心配な場合には、医療用四物湯の方が安心して使いやすいといえます。
四物湯を保険適用で処方。仕事帰りや休日も家から受診できる『患者目線のクリニック』
四物湯の市販薬を試してみたものの、効果が十分に感じられない場合や、自分の体質に合っているのか不安を感じる場合には、医師に相談できる環境があると安心です。患者目線にクリニックでは、オンライン診療を通じて、こうした悩みを気軽に相談することができます。
通院の負担がなく、自宅から診察を受けられるため、忙しい人や外出が難しい状況でも、医療用漢方薬について専門的な判断を受けることが可能です。
全国どこからでも保険診療が可能
患者目線にクリニックのオンライン診療は、朝6時から夜24時まで、年中無休で診察を行っているため、仕事前や就寝前のスキマ時間でも相談可能です。また全国どこからでも利用でき、保険診療にも対応しています。住んでいる地域に関係なく、漢方薬に詳しい医師に相談できる点は、大きなメリットです。
市販薬では判断が難しい体質や症状についても、医師が状態を確認したうえで、四物湯が適しているかどうかを判断します。必要に応じて医療用漢方薬を処方できるため、自己判断による不安を減らすことにつながります。
また、対面診療とほぼ同じ料金で受診でき、3割負担の場合、初診料は1,000円前後、再診料は500円程度となり、利用しやすいこともメリットです。
スマホ完結で忙しい人でも利用しやすい
オンライン診療は、スマートフォン一つで診察から処方まで完結します。仕事や家事、育児で忙しく、医療機関を受診する時間を確保しにくい人でも利用しやすい仕組みです。
体調について気になることがあれば、わざわざ市販薬を買い替え続けるのではなく、医師に相談することで、より安心して治療を進めることができます。四物湯の使用に迷ったときは、オンライン診療という選択肢を検討してみるのも一つの方法です。
またお薬を薬局で受け取る場合、最短1時間前後で処方箋を送付します。当日にいつもの薬局で受け取ることも可能です。
まとめ
四物湯は、冷えや皮膚の乾燥、月経に関する不調など、体質に関わる症状に用いられる漢方薬です。成分や効能、副作用には一定の特徴があり、体質に合っているかを見極めることが重要です。
市販されているクラシエの商品は手軽に購入できますが、自己判断で使用することになります。効果を感じにくい場合や不安がある場合には、医師に相談できる環境が安心です。
四物湯は、医師が体質や症状を確認したうえで処方されます。患者目線のクリニックのオンライン診療は年間診療件数10万件以上の実績があり、全国の多くの患者様に利用されています。全国どこからでも保険診療で相談でき、スマートフォン一つで診察から処方まで完結します。
『待ち時間が長い』『病院に行く時間がない』という不満を解消したのが、当院のオンライン診療です。本日も予約の空き枠があります。以下のボタンから、わずか3ステップで受診予約を完了しましょう。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
オンライン診療の流れ
webから受信日時を予約
予約フォームからご希望の日時を選択してご予約ください。
診察前に問診をWebで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
診察に必要なアプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
予約時間に医師と診察
予約時間になったら、スマホのビデオ通話で診察します。
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の処方
「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択できます。
お会計
登録したクレジットカードより診察後にお引き落としさせていただきます。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なM3デジカルスマート診察券をインストールしたスマホ
- クレジットカード
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
料金
通常の対面診療時と大きく変わりません。
(例)3割負担の場合の料金
(診察内容によって料金は異なります)
初診
1,000円前後
再診
500円前後
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について keyboard_arrow_down
診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
ご利用者様の声
30代 女性
通院だと予約しても待ち時間が非常に長く億劫でしたが、今回のオンライン診療は待ち時間が全くありませんでした。また、薬(処方箋取得)目的のためだけに時間を割いて病院に行くのは面倒でしたが、その負担も軽減されました。
50代 男性
仕事を休んで病院へ行く事がなかなかできないので、好きな場所でスキマ時間に受診できるオンライン診療は本当に助かります。
40代 女性
とても丁寧でオンラインなのに本当に良く診ていただき、話もゆっくり聞いていただきました。普通のクリニックにはいけないです!
10代 男性
土日に診察してもらえるので、とても助かりました。体調が悪い時に病院で長い待ち時間がなく、家で過ごせるのでとても良いと思います。
一般オンライン診療
内科
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|新型コロナウイルス感染症・後遺症 など
呼吸器内科
長引く咳|喘息|COPD など
皮膚科
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫(検査済みの方)|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
泌尿器科
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
頭痛外来
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
心療内科
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
睡眠外来
不眠 など
小児科
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
※以下のような診断書類は心療内科・睡眠外来では発行していません。
傷病手当金支給申請書|休職・復職・病状説明のための診断書|自立支援医療に係る医師の診断書(重度かつ継続に関する意見書含む)|精神障害者福祉手帳に係る医師の診断書|猟銃・美容師などの資格取得書類 など
クリニック紹介
溝尾 朗(院長)
- 千葉大学医学部 卒業
- 資格:医師、日本内科学会認定総合内科専門医、日医認定産業医
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
詳しくはこちら
よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
診療内容のセクションに記載されている症状であれば、オンライン診療で対応可能です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
オンライン診療では来院の必要はありません。ご自宅など、お好きな場所から受診いただけます。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
通常の対面診療時と大きく変わりません。システム利用料として別途1,000円をいただきます。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
処方薬はご自宅に配送されます。最短で翌日にお届けします。配送料は別途かかります。
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