当帰湯(トウキトウ)とは
「背中が冷える感じがする」
「お腹が張って苦しいことが多い」
「冷えるとお腹の不調が悪化しやすい」
こうした、「冷えとともに現れる腹部症状」に対する選択肢として用いられる漢方薬が、当帰湯(トウキトウ)です。
単に「腹痛がある」「お腹が張る」という症状だけを見るのではなく、
- 背中に寒冷感がある
- 腹部膨満感が続いている
- 腹痛を繰り返している
- 冷えによって症状が悪化しやすい
- 体力があまり強くない
といった特徴を踏まえて使用される点が、この漢方薬の特徴です。
当帰湯は、背中に寒冷感があり、腹部膨満感や腹痛を伴う方に用いられる漢方薬です。
この記事では、当帰湯の効能・効果、向いている人の特徴、構成生薬、副作用、飲み方、市販薬の有無について、医師の視点でわかりやすく解説します。
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当帰湯が向いている人、症状
当帰湯は、以下のような状態の方に適しています。
- 体質の特徴:
冷え性で背中やお腹の冷えを感じやすい・体力があまり強くない - 腹部症状の特徴:
腹部膨満感がある・お腹が張りやすい・腹痛を繰り返している - 症状の特徴:
冷えると症状が悪化しやすい・慢性的な腹部不快感が続いている
当帰湯は、背中に寒冷を覚え、腹部膨満感や腹痛のある方に用いられる漢方薬です(参考※1)。
腹痛といっても原因や体質はさまざまです。例えば、炎症による急性の腹痛や感染症による腹痛もあれば、冷えや体質的な要因が関係している場合もあります。
当帰湯は、特に背中やお腹の冷えを伴い、お腹の張りや腹痛がみられる状態を想定して使用されます。
そのため、単に腹痛だけを抑えることを目的とするのではなく、冷えによる不調にも着目しながら改善を目指す点が特徴です。
一方で、急激に出現した強い腹痛や発熱、嘔吐、血便などを伴う場合には、別の病気が隠れている可能性があります。
また、腹部膨満感や腹痛の原因はさまざまであり、消化器疾患など他の治療が必要になることもあります。
ご自身の症状や体質に合っているか、まずは医師に相談することが大切です。
参考※1:ツムラ当帰湯エキス顆粒(医療用)インタビューフォームhttps://medical.tsumura.co.jp/products/102/pdf/102-if.pdf
構成生薬と処方の考え方
構成生薬は、当帰(トウキ)、半夏(ハンゲ)、桂皮(ケイヒ)、厚朴(コウボク)、芍薬(シャクヤク)、人参(ニンジン)、黄耆(オウギ)、乾姜(カンキョウ)、山椒(サンショウ)、甘草(カンゾウ)です(出典※2)。
- 当帰:
当帰湯の中心となる生薬で、古くから冷えを伴うさまざまな不調に用いられてきました。 - 桂皮・乾姜・山椒:
体を温める目的で配合されています。 - 人参・黄耆:
体力が低下した方の体調を整えるために用いられる生薬です。 - 半夏・厚朴:
気の巡りに関わる生薬として知られており、腹部膨満感や腹痛を伴う状態に用いられることがあります。 - 芍薬・甘草:
処方全体の働きを支え、調和させる役割を担います。
当帰湯は、これらの生薬を組み合わせることで、単に腹痛やお腹の張りだけに着目するのではなく、背中の冷えや体質的な特徴も含めて整えていくことを目的としている点が特徴です。
出典※2:ツムラ当帰湯エキス顆粒(医療用)インタビューフォーム
https://medical.tsumura.co.jp/products/102/pdf/102-if.pdf
飲み方・服用のタイミング
医療用のツムラ当帰湯エキス顆粒では、通常、成人では1日7.5g(3包)を1日2〜3回に分けて、食前または食間に服用します(出典※3)。
漢方薬は一般に空腹時の方が吸収が安定しやすいとされており、当帰湯も食前または食間での服用が基本となります。食前は食事の30分〜1時間前、食間は食後2〜3時間を指します。
粉薬が苦手な方や服用しにくさを感じる方では、少量のぬるま湯に溶かして飲むことで服用しやすくなる場合があります。
当帰湯は、腹痛や腹部膨満感を一時的に抑えることだけを目的とした薬ではありません。背中の冷えや体質的な特徴にも着目しながら改善を目指す漢方薬であるため、効果の現れ方には個人差があります。
服用開始後すぐに変化を感じる方もいますが、症状や体質によっては一定期間継続して経過をみることがあります。
症状が残っている段階で自己判断により服用を中断したり、服用方法を変更したりすると、十分な効果を評価できない場合があります。
服用中に気になる症状が現れた場合や、症状が改善しない場合には、医師や薬剤師へ相談しながら継続の判断を行うことが大切です。
出典※3:ツムラ当帰湯エキス顆粒(医療用)添付文書
https://medical.tsumura.co.jp/products/102/pdf/102-tenbun.pdf
副作用・注意点
当帰湯は漢方薬ですが、体質や体調によっては副作用が起こることがあります。
薬剤添付文書では、重大な副作用として、偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されています(出典※4)。
本剤には甘草が含まれているため、偽アルドステロン症と呼ばれる状態が起こることがあります。低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、むくみ、体重増加などがみられることがあり、進行すると筋肉のけいれんや脱力感が起こることもあります。
また、比較的まれではありますが、発疹、発赤、かゆみ、蕁麻疹などの過敏症状や、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などの消化器症状が報告されています。
服用中に、むくみ、急な体重増加、手足のだるさ、筋肉のけいれん、脱力感、発疹など、普段と異なる症状が現れた場合には、自己判断で服用を続けず、医師や薬剤師へ相談してください。
また、当帰湯は背中に寒冷感があり、腹部膨満感や腹痛のある方に用いられる処方です。一方で、腹痛やお腹の張りの背景には消化器疾患など別の病気が隠れていることもあります。症状が続く場合や悪化する場合には、市販薬だけで様子を見るのではなく、医療機関へ相談することが大切です。
出典※4:ツムラ当帰湯エキス顆粒(医療用)添付文書
https://medical.tsumura.co.jp/products/102/pdf/102-tenbun.pdf
当帰湯を入手するには?|オンライン診療でも処方可能

当帰湯は、医療機関で医療用漢方薬として処方されるほか、市販薬として購入できる場合もあります。
ただし、市販薬と医療用製剤では成分量や用法・用量が異なることがあり、腹痛や腹部膨満感の原因によっては別の治療が必要になることもあります。
そのため、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、まずは医師に相談し、
- 腹痛がいつから続いているか
- 腹部膨満感の程度
- 背中やお腹の冷えの有無
- 食事との関連
- 下痢や便秘の有無
- 使用中の薬や治療歴
などを整理したうえで、自分の症状に当帰湯が適しているか確認することが大切です。
オンライン診療でも、症状の経過や腹部症状の内容、冷えの有無、既往歴、現在の服薬状況などを確認したうえで、当帰湯が適応となるかどうかを判断します。
また、腹痛や腹部膨満感の背景には、消化器疾患など別の病気が隠れていることもあります。そのため、必要に応じて対面診療や消化器内科の受診を提案することもあります。
『患者目線のクリニック』では、腹痛やお腹の張りなどの症状について相談できるほか、漢方外来としてさまざまな体調不良について幅広く相談が可能です。
年中無休、6時から24時まで診療を行っており、お忙しい方でも受診しやすい環境を整えています。
全国どこからでも受診でき、最短30分で処方箋発行。すぐに近隣の薬局で受け取ることも可能です。
「できるだけ早く治療を始めたい」という方は、近隣薬局での当日受け取りが便利です。もちろん、外出が難しい方は最短翌日に届く自宅配送も選択できます。
仕事や家事の合間、夜間や休日など、自分の生活リズムに合わせて相談しやすい体制が整っています。
【忙しい方のための、受診ステップ】
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- 診察当日:自宅や外出先など、好きな場所でビデオ通話を待つだけ
- 受取:処方箋発行後、自宅配送または薬局受け取りが選べます
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- お支払い:クレジットカード決済のみ
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当帰湯の市販薬|代表的な製品と特徴
当帰湯を市販で試したい場合、選択肢はそれほど多くありません。
葛根湯や補中益気湯などのように大手メーカーから広く販売されている漢方薬ではなく、ドラッグストアで気軽に購入できる製品は限られています。そのため、市販で当帰湯を探しても取り扱いがないことが少なくありません。そのため、実際には医療機関で処方を受けるケースの方が多い漢方薬といえます。
また、当帰湯は背中に寒冷感があり、腹部膨満感や腹痛のある方に用いられる漢方薬ですが、症状や体質によって適した漢方薬は異なります。市販薬で対応できる場合もある一方、症状が長引く場合や改善しない場合には、医療機関で相談することが大切です。
当帰湯に関するQ&A
Q:どんな症状に使われることが多いのですか?
当帰湯は、背中に寒冷感があり、腹部膨満感や腹痛のある方に用いられる漢方薬です。
特に、お腹が張りやすい、腹痛を繰り返している、冷えると症状が悪化しやすいといった特徴がみられる場合に処方が検討されます。
ただし、腹痛や腹部膨満感の原因はさまざまであり、消化器疾患など別の治療が必要な場合もあります。症状が長く続く場合や悪化している場合には、医療機関で相談することが大切です。
Q:腹部膨満感(お腹の張り)にも使われますか?
はい。当帰湯は、添付文書上「背中に寒冷を覚え、腹部膨満感や腹痛のあるもの」に用いられる漢方薬です。そのため、お腹の張りや腹部膨満感を伴う場合に処方が検討されることがあります。
ただし、腹部膨満感の原因はさまざまであり、便秘や消化器疾患など別の病気が関係していることもあります。
症状が長く続く場合や悪化する場合には、医療機関で相談することが大切です。
Q:他の薬や漢方薬と併用できますか?
併用できる場合もありますが、注意が必要です。
当帰湯には甘草が含まれているため、他の漢方薬にも甘草が含まれている場合には、生薬の重複によって副作用のリスクが高まることがあります。
特に複数の漢方薬を服用している場合には注意が必要です。
現在服用している薬や漢方薬がある場合には、自己判断で併用せず、医師または薬剤師へ相談してください。
Q:妊娠中や授乳中でも使えますか?
妊娠中または妊娠している可能性のある方では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り使用が検討されます(出典※5)。
授乳中についても、症状や体調を考慮しながら使用が検討されます。
市販薬を含め、自己判断で使用せず、医師または薬剤師へ相談することが大切です。
出典※5:ツムラ当帰湯エキス顆粒(医療用)添付文書
https://medical.tsumura.co.jp/products/102/pdf/102-tenbun.pdf
まとめ
当帰湯は、背中に寒冷感があり、腹部膨満感や腹痛のある方に用いられる漢方薬です。
鎮痛薬のように一時的に症状だけを抑える薬とは異なり、冷えや体質にも着目しながら、腹痛やお腹の張りを繰り返しにくい状態を目指して使用されます。
もし、
- 背中が冷える感じがする
- お腹が張りやすい(腹部膨満感が続いている)
- 腹痛を繰り返している
- 冷えると症状が悪化しやすい
といった症状がある場合には、市販薬だけで様子を見るのではなく、一度医師へ相談することをおすすめします。
腹痛や腹部膨満感の原因はさまざまであり、消化器疾患など別の治療が必要な病気が隠れていることもあります。症状の原因や体質を整理したうえで、自分に合った治療法を選択することが大切です。
『患者目線のクリニック』では、腹痛やお腹の張りなどの症状についてもオンラインで相談することができます。
- 10万件以上の診療実績:
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保険診療費に加え、システム利用料1,000円(税込)で受診いただけます
腹痛やお腹の張りは、「そのうち良くなるだろう」と様子を見てしまいがちな症状です。
「何度も繰り返している」「なかなか改善しない」「冷えと関係している気がする」と感じたときには、早めに医師へ相談することも一つの選択肢です。
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※お支払いはアプリに登録したクレジットカードによる決済となります。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
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※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
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予約時間になったら医師と診察
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お薬の受け取り
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オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
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(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
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夜間・早朝等加算について
keyboard_arrow_down
診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
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上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
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アレルギー科
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尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
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不眠 など
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