喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療でよく処方される薬のひとつが「シムビコート®」です。吸入薬として長く使われており、
「市販で買えるのか?」
「どんな作用や副作用があるのか?」
といった疑問を持つ患者さんも少なくありません。
本記事では、シムビコート®の基本的な特徴、市販の可否、使用方法や副作用、注意点までを、医師としての視点も交えながら詳しく紹介します。
シムビコートの特徴
シムビコート®は、ブデソニドという吸入ステロイド薬と、ホルモテロールという長時間作用型の気管支拡張薬が組み合わされた薬です(出典※1)。ブデソニドは気道の炎症を抑え、ホルモテロールは気道を広げて呼吸を楽にします。この二つの作用を一度に得られるため、喘息やCOPDの長期的なコントロールに幅広く使用されています。
さらに特徴的なのは、いわゆる「SMART療法」と呼ばれる使用法です。これは、定期的な吸入に加えて、症状が出た時にも同じ薬を追加で使用できるという方法で、発作時の対応と日常のコントロールをひとつの薬でまかなえる点に利点があります(参考※2)。
即効性と持続性を兼ね備えているため、実臨床でよく選択される治療薬のひとつとなっています。
※1 出典:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
※2 参考:医療法人社団ファミリーメディカル 東京御嶽山呼吸器内科・内科クリニック「喘息やCOPD治療で使われる「シムビコート」の特徴や副作用について解説!」
https://kokyukinaika-tokyo.jp/2120
シムビコートの効果・効能
シムビコート®は気管支喘息およびCOPDの長期管理に使用されます(出典※3)。
喘息では、症状の改善や発作の予防、呼吸機能の維持が期待されます。
COPDでは、呼吸困難感の軽減や増悪(急な悪化)の予防が目的となります。
いずれの場合も、炎症を抑える作用と気管支を拡張する作用が同時に働くことで、息苦しさをやわらげ、生活の質を高める効果が報告されています(参考※4)。
※3 出典:KEGG「医療用医薬品 : シムビコートタービュヘイラー」
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058179
※4 参考:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
シムビコートの用法・用量
通常、成人では1回1吸入を1日2回使用することが基本です。ただし、重症度や症状の安定度によって用量は調整され、場合によっては1回2吸入が必要とされることもあります(出典※5)。
自己判断で回数を増減させることは望ましくなく、症状に応じた調整を医師の診察のもとで行うようにしましょう。
※5 出典:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
シムビコートの吸入方法と注意点
シムビコート®は粉末の吸入薬であり、口からしっかりと吸い込むことで薬剤が肺に届きます。通常は1日2回の定期的な使用が基本ですが、患者さんの症状や重症度に応じて回数や吸入量は医師によって調整されます(出典※6)。
吸入後は口腔カンジダ症などの副作用を防ぐため、うがいを行うことが推奨されます(参考※7)。
※6 出典:KEGG「医療用医薬品 : シムビコートタービュヘイラー」
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058179
※7 参考:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
シムビコートの薬価と費用感
薬価は規格や包装単位によって異なりますが、一般的に処方される「シムビコートタービュヘイラー 60吸入 160μg/4.5μg製剤」を例にすると、公定薬価はおよそ5,200円前後です(出典※8)。
1日2回、1回1吸入で使用した場合、1か月に必要な本数はちょうど1本となり、その薬価総額は約5,200円になります。
これを医療保険の自己負担3割で計算すると、実際の患者負担額は1か月あたりおよそ1,600円程度になります。
もし1回の吸入量が2吸入となり、1日4吸入に増えた場合には、1か月で2本必要となるため、3割負担では約3,200円程度となります。
(なお、実際の費用は薬価改定や調剤料などによって変わるため、ここで示した金額はあくまで目安としてお考えください。)
※8 出典:KEGG「商品一覧 : ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物」
https://www.kegg.jp/medicus-bin/similar_product?kegg_drug=D09595
シムビコートの副作用
代表的な副作用には、口腔カンジダ症、声のかすれ、咳などがあります。また、ホルモテロールの作用により動悸や手の震えが起こることもあります。長期使用によって骨密度の低下や感染リスクが上がる点にも注意が必要です(参考※9)。
副作用の頻度は高くありませんが、症状が強い場合や続く場合には医師に相談することをお勧めします。
※9 参考:葛西よこやま内科・呼吸器内科クリニック「シムビコート【喘息・COPD治療薬】」 https://www.kasai-yokoyama.com/media/asthma/561/
シムビコートの代替となる市販薬はある?
シムビコート®と同じ作用をもつ市販薬は存在しません。市販されている吸入薬はなく、喘息やCOPDの長期管理薬はすべて処方薬です。したがって、市販薬で代替することはできず、医師の診察と処方が必須となります。
シムビコートをオンライン診療で処方してもらう方法|「患者目線のクリニック」でも処方可能
近年はオンライン診療に対応するクリニックも増えており、通院が難しい場合でも自宅から医師に相談して処方を受けることができます。
たとえば「患者目線のクリニック」のオンライン診療では、予約から問診、診療、決済までを自宅で完結でき、診察後は薬を自宅へ配送することも、近隣薬局で受け取ることも可能です。
「患者目線のクリニック」のオンライン診療でも、シムビコート®を処方することが可能です。
診療の際には効果や副作用、飲み合わせについても丁寧に説明され、安心して治療を継続できるよう配慮されています。ただし、安全性を第一に考え、症状の内容や経過によっては対面診療をお願いする場合もあります。
シムビコートに関するよくある質問(Q&A)
Q.小児にも使えますか?
小児(12歳未満)に対する臨床試験は実施されておらず、安全性や有効性は確立されていません(出典※10)。
また、シムビコート®は正しい吸入手技が重要になる薬ですので、使用の可否については診察を受けた上で必ず主治医に相談してください。
※10 出典:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
Q. 妊娠中や授乳中でも使用できますか?
妊娠中や授乳中は安全性に十分な配慮が必要ですが、有益性が危険性を上回る場合に限り使用されます(出典※11)。使用の可否については診察を受けた上で必ず主治医に相談してください。
※11 出典:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
Q. 他の吸入薬と併用しても良いですか?
同じ成分を含む吸入薬を重複して使うと副作用が強まる可能性があります(参考※12)。
そのため併用の可否は必ず処方医に確認してください。
※12 参考:医薬品インタビューフォーム 「シムビコートタービュヘイラー」
https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00008583.pdf
Q. 他の薬との飲み合わせで気をつけることはありますか?
使用時には特定の病気や併用薬に注意が必要です。添付文書には特に、ステロイドの作用で悪化する可能性のある感染症(抗菌剤のない感染症や深在性真菌症)や、成分に対する過敏症の既往歴がある方への投与は禁止されています。また、甲状腺機能亢進症や心疾患、低カリウム血症、高血圧、全身性ステロイドとの併用時には慎重なモニタリングが求められています(出典※13)。
※13 出典:KEGG「医療用医薬品 : シムビコートタービュヘイラー」
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058179
まとめ
シムビコート®は、吸入ステロイド薬(ブデソニド)と長時間作用型気管支拡張薬(ホルモテロール)を組み合わせた代表的な吸入薬です。
炎症を抑える作用と気管支を広げる作用を同時に得られるため、喘息やCOPDの長期管理において非常に重要な位置づけを担っています。とくに「SMART療法」と呼ばれる使い方では、定期吸入だけでなく発作時にも同じ薬で対応できる点が大きな特徴です。
ただし、シムビコートは市販薬として購入することはできません。吸入薬は正しい手技や用量調整が必要となるため、必ず医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。「薬局で手軽に買えるものはないか?」と考える方もいらっしゃいますが、現時点では同等の市販薬は存在しません。
費用の目安としては、一般的な使い方(1日2回・1回1吸入)であれば1か月あたり自己負担は3割負担の場合で約1,600円前後です。
副作用としては、口腔カンジダ症や声のかすれ、動悸などが挙げられます。発生頻度は高くありませんが、吸入後のうがいを徹底することや、症状が続く場合に医師へ早めに相談することが大切です。長期使用では骨密度低下や感染リスクの上昇も報告されており、定期的な診察でチェックを受けながら使うことが推奨されます。
近年はオンライン診療に対応するクリニックも増え、通院が難しい方でも自宅から医師に相談してシムビコートを処方してもらえる仕組みが整ってきました。予約・問診・決済・薬の受け取りまでを自宅で完結できるサービスもあり、治療を継続しやすくなっています。
喘息やCOPDは「症状が落ち着いたから」と自己判断で薬を止めると、再び強い発作を起こすリスクがあります。
シムビコートを安全に長期的に使うためには、必ず医師と相談しながら正しく継続することが重要です。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
アプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
予約時間になったら医師と診察
医師からスマホのビデオ通話がかかってきます
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の受け取り
「宅薬便(自宅配送)」または「薬局で受け取り」のどちらかを選択できます
1. 診察後にアプリに届くメッセージにしたがって薬剤師による服薬指導を受けます。
2. 薬剤師による服薬指導の完了後、お薬をお届けします(通常ポスト投函)。
診察後、通常1時間前後でご希望の薬局へ処方箋を送付します。アプリに通知が届いたら、マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書を持参のうえ薬局へ行ってください。(※薬局の営業時間にご注意ください)
診察に必要なもの
- 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
- クレジットカード
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について
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診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
ご利用者様の声
30代 女性
通院だと予約しても待ち時間が非常に長く億劫でしたが、今回のオンライン診療は待ち時間が全くありませんでした。また、薬(処方箋取得)目的のためだけに時間を割いて病院に行くのは面倒でしたが、その負担も軽減されました。
50代 男性
仕事を休んで病院へ行く事がなかなかできないので、好きな場所でスキマ時間に受診できるオンライン診療は本当に助かります。
40代 女性
とても丁寧でオンラインなのに本当に良く診ていただき、話もゆっくり聞いていただきました。普通のクリニックにはいけないです!
10代 男性
土日に診察してもらえるので、とても助かりました。体調が悪い時に病院で長い待ち時間がなく、家で過ごせるのでとても良いと思います。
一般オンライン診療
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など
インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
不眠 など
つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
その他
ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
※以下のような診断書類は心療内科・睡眠外来では発行していません。
傷病手当金支給申請書|休職・復職・病状説明のための診断書|自立支援医療に係る医師の診断書(重度かつ継続に関する意見書含む)|精神障害者福祉手帳に係る医師の診断書|猟銃・美容師などの資格取得書類 など
クリニック紹介
溝尾 朗(院長)
- 千葉大学医学部 卒業
- 資格:医師、日本内科学会認定総合内科専門医、日医認定産業医
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
詳しくはこちら
よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
診療内容のセクションに記載されている症状であれば、オンライン診療で対応可能です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
オンライン診療では来院の必要はありません。ご自宅など、お好きな場所から受診いただけます。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
通常の対面診療時と大きく変わりません。システム利用料として別途1,000円をいただきます。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
処方薬はご自宅に配送されます。最短で翌日にお届けします。配送料は別途かかります。
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