更年期障害とは
更年期障害の定義
更年期とは、女性の卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌が減少することで月経が終わる、閉経前後の約10年間を指します。更年期に現れる多種多様な症状の中で、日常生活に支障をきたすものが「更年期障害」と定義されています。
症状
のぼせ・ほてり(ホットフラッシュ)
発汗など血管運動神経症状(血管の収縮・拡張がうまく調整できないことによる症状)。
身体症状
疲れやすくなる、めまい、動悸、頭痛、肩こり、腰痛、関節痛、足腰の冷えなど。
精神症状
不眠・イライラ・不安感・抑うつ気分など。上記以外にも様々な身体的・精神的不調を生じる可能性があります。
鑑別疾患
甲状腺機能異常症
閉経後女性の2.4%が治療の必要な甲状腺疾患を有すると言われています。月経異常やほてり、抑うつなど更年期障害と類似した症状を呈するため、注意が必要です。
うつ病
精神症状が強い場合は、うつ病も鑑別に挙がります。どうせ更年期の症状だから…と我慢せずに、症状がつらい場合は病院を受診しましょう。
ホルモン補充療法(HRT)とは
減少した女性ホルモンを補充し、更年期障害の症状を改善する治療法です。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、このうち更年期症状を和らげる効果があるのはエストロゲンです。しかし、エストロゲンのみを補充すると子宮内膜が増殖し、子宮体癌のリスクが上昇してしまいます。一方、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑える作用があり、HRTにおいて子宮体癌予防のためにエストロゲンとプロゲステロンを併用することが一般的です。ただし、手術等で子宮を摘出した場合はエストロゲンのみを投与します。HRTは特にのぼせ・ほてりに対して強い有効性が示されています。
投与方法
経口薬や貼り薬などの形態があります。経口薬、貼り薬は効果や使用方法に少し違いがあるため、医師とよく相談し、自分に適した薬を選択しましょう。
経口薬の特徴
更年期障害の改善や骨密度を増加する効果があります。糖尿病予防に効果があると言われ、悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる効果もあります。しかし、貼り薬より血栓症のリスクが高く、中性脂肪を増加させるとも言われています。肌がかぶれやすい方や糖尿病の方、高コレステロール血症の方などにおすすめしています。
貼り薬の特徴
経口薬と同様、更年期障害の改善や骨密度を増加する効果があります。肝臓で代謝されないため、中性脂肪やコレステロールには影響せず、血栓症のリスクも上げません。肥満の方、胆石がある方、血栓症の家族歴がある方などにおすすめしています。
投与スケジュール
周期的投与、もしくは連続投与が選択されます。
周期的投与
エストロゲンを毎日投与し、プロゲステロンは一定期間(通常10〜14日間)のみ投与する方法です。プロゲステロンを投与終了後に休薬期間があり、消退出血(生理に似た出血)が起こります。飲み方は少し複雑ですが、消退出血のパターンが読めることがメリットです。閉経前後の方(閉経が確定していない、または閉経から1年未満の方)に適用することが多いです。
連続投与
エストロゲンとプロゲステロンを毎日続けて服用する方法です。服薬の管理がわかりやすく、長期間の使用に適しています。消退出血は、投与直後から数か月持続する場合がありますが、継続するうちに改善することがほとんどです。しかし、消退出血のタイミングが読めない期間が数か月持続するため、それがストレスとなり治療を中断してしまう方もいらっしゃいます。一般的には、閉経後の方(閉経から1年以上経過している人)に適用することが多いです。
他の治療との違い
他に行われる治療としては漢方薬が一般的です。漢方薬は保険診療で投与可能であり、更年期障害に対する有効性も示されています。副作用が少ない利点がありますが、効果発現までに時間がかかるという欠点もあるため、即効性を求める方には適さないかもしれません。また植物エストロゲンとして知られる大豆イソフラボンは、ホットフラッシュの頻度を低下させることが報告されています。
HRTの効果
症状の改善
のぼせ、ほてり、イライラ、不安、抑うつなどの更年期障害の症状を緩和します。また睡眠障害や、腟の乾燥・性交痛などにも効果があります。
その他の効果
血中コレステロール値の低下、動脈硬化の予防、骨粗鬆症の予防などが期待できます。大腸がんのリスク減少効果が示されており、胃がんや食道がん、肺がんのリスクを下げる可能性も示唆されています。また閉経早期に開始するとアルツハイマー病を予防する可能性があるとの報告もあります。
HRTの副作用
初期症状
乳房の張りや痛み、不正出血が見られることがありますが、通常は継続使用で軽減します。
重大な副作用
血栓症のリスクがあり、ふくらはぎの腫れ、むくみ、胸の痛み、強い頭痛などの症状が現れた場合は、直ちに医師に相談する必要があります。
HRTを行ってはいけない人
- 重度の肝臓疾患のある方
- 乳がんおよびその既往のある方
- 子宮内膜癌がある方
- 原因不明の性器出血のある方
- 妊娠が疑われる方
- 血栓性静脈炎、静脈血栓塞栓症とその既往のある方
- 冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)の既往のある方
- 脳卒中の既往のある方
HRT開始前の検査
HRTが投与可能か、また適した薬剤はどれかを確認するために以下のような項目を事前に検査をすることがありますが、健康診断で検査できるものがほとんどです。
- 血液検査(貧血、肝機能、腎機能、血糖、脂質、ホルモン値)
- 子宮がん検診(細胞診)
- 超音波検査(子宮、卵巣)
- 乳がん検診・骨密度測定
HRTとがんのリスク
子宮頸がん
特別な関連性は認められていません。
子宮体がん
エストロゲンにプロゲステロンを併用することで、発症リスクを抑えることが可能です。
乳がん
一部の研究でHRTと乳がん発症の関連性が示唆されていますが、リスクは個人の健康状態や生活習慣によって異なります。
まとめ
更年期障害は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって起こるさまざまな症状を指します。のぼせ、ほてり、イライラ、不眠など、多くの身体的・精神的な不調が現れることがありますが、ホルモン補充療法(HRT)によって症状の緩和が期待できます。HRTは症状の緩和だけでなく、骨粗鬆症や動脈硬化の予防にも効果が期待できますが、副作用やリスクもあるため、適切な検査と医師の判断が重要です。オンライン診療なら自宅から気軽に受診できるため、忙しい方でも治療を始めやすくなっています。「更年期の症状かも?」と思ったら、ひとりで悩まずに医師に相談しましょう。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
アプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
予約時間になったら医師と診察
医師からスマホのビデオ通話がかかってきます
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の受け取り
「宅薬便(自宅配送)」または「薬局で受け取り」のどちらかを選択できます
1. 診察後にアプリに届くメッセージにしたがって薬剤師による服薬指導を受けます。
2. 薬剤師による服薬指導の完了後、お薬をお届けします(通常ポスト投函)。
診察後、通常1時間前後でご希望の薬局へ処方箋を送付します。アプリに通知が届いたら、マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書を持参のうえ薬局へ行ってください。(※薬局の営業時間にご注意ください)
診察に必要なもの
- 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
- クレジットカード
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について
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診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
ご利用者様の声
30代 女性
通院だと予約しても待ち時間が非常に長く億劫でしたが、今回のオンライン診療は待ち時間が全くありませんでした。また、薬(処方箋取得)目的のためだけに時間を割いて病院に行くのは面倒でしたが、その負担も軽減されました。
50代 男性
仕事を休んで病院へ行く事がなかなかできないので、好きな場所でスキマ時間に受診できるオンライン診療は本当に助かります。
40代 女性
とても丁寧でオンラインなのに本当に良く診ていただき、話もゆっくり聞いていただきました。普通のクリニックにはいけないです!
10代 男性
土日に診察してもらえるので、とても助かりました。体調が悪い時に病院で長い待ち時間がなく、家で過ごせるのでとても良いと思います。
一般オンライン診療
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など
インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
不眠 など
つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
その他
ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など
※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。
※以下のような診断書類は心療内科・睡眠外来では発行していません。
傷病手当金支給申請書|休職・復職・病状説明のための診断書|自立支援医療に係る医師の診断書(重度かつ継続に関する意見書含む)|精神障害者福祉手帳に係る医師の診断書|猟銃・美容師などの資格取得書類 など
クリニック紹介
溝尾 朗(院長)
- 千葉大学医学部 卒業
- 資格:医師、日本内科学会認定総合内科専門医、日医認定産業医
白月 遼(代表理事)
- 旭川医科大学 卒業
- 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医
東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能
詳しくはこちら
よくある質問
Q オンライン診療に必要なものは何ですか? keyboard_arrow_down
ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。
Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか? keyboard_arrow_down
診療内容のセクションに記載されている症状であれば、オンライン診療で対応可能です。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。
Q 来院は不要ですか? keyboard_arrow_down
オンライン診療では来院の必要はありません。ご自宅など、お好きな場所から受診いただけます。
Q 対面診療(外来)より高くなりますか? keyboard_arrow_down
通常の対面診療時と大きく変わりません。システム利用料として別途1,000円をいただきます。
Q 薬の受け取りは、どうするのですか? keyboard_arrow_down
処方薬はご自宅に配送されます。最短で翌日にお届けします。配送料は別途かかります。
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