ニキビ治療に使われる漢方薬とは?
ニキビ治療では、塗り薬や飲み薬による標準治療が基本ですが、症状や体質によっては漢方薬が処方されることがあります。
「繰り返しニキビができる」「月経前になると悪化しやすい」「炎症や化膿を伴うニキビがなかなか改善しない」といった場合に、漢方薬を組み合わせることで治療効果が期待できるケースがあります。
一方で、漢方薬はどのニキビにも使用されるわけではありません。また、体質や症状に合わせて選択することが重要であり、市販薬を自己判断で飲み続けることが必ずしもおすすめとはいえません。
この記事では、ニキビ治療における漢方薬の位置づけや、皮膚科で処方される代表的な漢方薬、服用時の注意点について、医師が解説します。
ニキビ治療における漢方薬の位置づけ
ニキビ治療ではまず標準治療を行うことが基本です。そのうえで、患者さんの症状や体質に応じて漢方薬が補助的な治療として処方されることがあります。
漢方薬は補助的な治療として用いられる
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、漢方薬は他の治療が無効であったり、他の治療が実施できない場合に、治療の選択肢の一つとして位置づけられています。
ニキビの原因や体質に着目して処方される
漢方では、同じニキビであっても、炎症が強いのか、化膿しやすいのか、月経不順や月経周期と関係して悪化するのかなど、症状の特徴や体質を総合的に判断して処方を決定します。
例えば、炎症や化膿を伴うニキビでは十味敗毒湯が選択されることがあります。また、月経不順があり、月経前後にニキビが悪化しやすい人では桂枝茯苓丸が処方されることがあります。
そのほかにも、症状や体質に応じて荊芥連翹湯や清上防風湯、黄連解毒湯などが選択される場合がありますが、どの漢方薬が適しているかは医師が診察したうえで判断します。
漢方薬は「体にやさしい薬」というイメージを持たれることがありますが、生薬から作られた医薬品であり、副作用が起こる可能性もあります。そのため、自己判断ではなく皮膚科で相談し、自分に合った処方を受けることが大切です。通院の手間なくスマホで相談できる、当院のオンライン皮膚科・漢方外来などを活用し、自分に合った治療を受けることが改善への近道です。
どのような人に漢方治療がおすすめ?
漢方薬による治療が検討されるのは、次のようなケースです。
- 炎症を伴うニキビを繰り返しやすい人
- 化膿したニキビが多い人
- 月経周期に合わせてニキビが悪化しやすい人
- 標準治療に加えて体質面からも改善を目指したい人
ただし、漢方薬は誰にでも必要となる治療ではありません。ニキビの重症度や原因によって適した治療法は異なるため、まずは皮膚科で診察を受け、医師と相談しながら治療方針を決めることが重要です。
出典:日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf
ニキビ治療で処方される代表的な漢方薬
ニキビ治療では、症状や体質に応じてさまざまな漢方薬が処方されます。ここでは、皮膚科で比較的処方されることの多い代表的な漢方薬を紹介します。
なお、実際にどの漢方薬を選択するかは、ニキビの状態だけでなく、体質や全身の症状なども考慮して医師が判断します。
十味敗毒湯
十味敗毒湯は、炎症や化膿を伴うニキビに対して処方されることがある代表的な漢方薬です。
赤く腫れたニキビや、膿を伴うニキビができやすい人に用いられることがあり、皮膚の炎症を伴う症状に対する治療の選択肢の一つです。
皮膚科では、外用薬や抗菌薬などの標準治療だけでは改善が十分でない場合や、症状に応じて補助的に処方されることがあります。
十味敗毒湯は複数の生薬から構成される漢方薬であり、体質との相性も重要です。そのため、自己判断で服用するのではなく、医師の診察を受けたうえで使用します。
十味敗毒湯については「十味敗毒湯は市販で買える?効果や副作用、飲み方、処方薬との違いを医師が解説」で詳しく解説しています。
出典:ツムラ「十味敗毒湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/006/pdf/006-tenbun.pdf
桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸は、月経前後に悪化しやすいニキビや、月経不順を伴う人に処方されることがある漢方薬です。
特に女性では、ホルモンバランスの変化によってニキビが悪化することがあります。そのような場合には、症状や体質を総合的に判断したうえで桂枝茯苓丸が選択されることがあります。
月経不順があるからといって必ず処方されるわけではなく、ほかの症状や体質も考慮して治療方針が決められます。
また、桂枝茯苓丸も外用薬などの標準治療に代わるものではなく、必要に応じて組み合わせて使用されます。
桂枝茯苓丸の構成生薬や副作用について詳しく知りたい方は「桂枝茯苓丸は市販で買える?効果や副作用、飲み方、処方薬との違いを医師が解説」をご一読ください。
出典:ツムラ「桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/025/pdf/025-tenbun.pdf
そのほかニキビ治療で用いられる漢方薬
ニキビ治療では、十味敗毒湯や桂枝茯苓丸以外にも、荊芥連翹湯、清上防風湯、黄連解毒湯といった漢方薬が処方されることがあります。これらはいずれも生薬を組み合わせた漢方薬ですが、期待される効果や適した体質はそれぞれ異なります。
そのため、「ニキビにはこの漢方薬が一番効く」という考え方ではなく、一人ひとりの症状や体の状態に合わせて処方を選択することが重要です。
インターネットなどで紹介されている情報だけを参考に市販の漢方薬を選ぶのではなく、皮膚科で相談し、自分に合った処方を受けることがニキビ改善への近道といえるでしょう。
出典:日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf
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ニキビ治療で漢方薬を服用する際の注意点
漢方薬は、生薬から作られた医薬品であり、体質や症状に合わせて適切に使用することが大切です。「自然由来だから安全」と考えて自己判断で服用を続けることはおすすめできません。
漢方薬はすぐに効果が現れるとは限らない
漢方薬は、服用後すぐにニキビが改善するとは限りません。
症状や体質によって効果の現れ方には個人差があり、一定期間服用しながら経過をみることがあります。そのため、自己判断で短期間のうちに服用を中止したり、反対に効果が十分でないまま飲み続けたりすることは避けましょう。
効果判定のタイミングについても、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。
体質に合わない場合は副作用が起こることもある
漢方薬は複数の生薬で構成されているため、体質によっては副作用が起こることがあります。
服用後に発疹やかゆみ、胃腸症状など普段と異なる症状が現れた場合は、服用を続けず医師へ相談してください。
また、ほかの薬を服用している人や持病がある人では、処方前に医師へ伝えておくことが重要です。
自己判断ではなく医師に相談して処方を受けることが重要
ニキビの原因は一人ひとり異なります。
炎症が主体なのか、月経周期との関連があるのか、ほかの皮膚疾患が隠れていないかなどを診察したうえで、必要に応じて漢方薬を選択します。
そのため、インターネットの口コミやSNSなどを参考に市販薬を選ぶのではなく、皮膚科で相談し、自分に合った治療を受けることが改善への近道です。
ニキビ治療の漢方薬は市販薬と処方薬のどちらを選ぶべき?
市販薬にも漢方製剤はある
ドラッグストアなどでもニキビに効果のある漢方薬を購入することはできます。
市販薬は受診せずに購入できるというメリットがありますが、その一方で、自分で症状や体質を判断して選ぶ必要があります。
また、市販薬は使用できる処方の種類が限られるため、すべてのニキビに対応できるわけではありません。
処方薬は医師が症状や体質に合わせて選択できる
皮膚科では、ニキビの種類や炎症の程度、化膿の有無、月経不順との関連、体質などを総合的に判断して漢方薬を処方します。
さらに、必要に応じて外用薬や内服薬を組み合わせながら治療できるため、市販薬だけでは改善が難しいケースにも対応できます。
繰り返すニキビや炎症が強いニキビでは、市販薬だけで様子を見るよりも、早めに皮膚科へ相談することがおすすめです。
繰り返すニキビは皮膚科への相談がおすすめ
市販薬で一時的に症状が落ち着いても、繰り返しニキビができる場合や、炎症や化膿を伴うニキビが続く場合は、一度皮膚科へ相談することをおすすめします。
皮膚科では、ニキビの種類や重症度だけでなく、体質や月経周期との関連、これまでの治療経過なども踏まえて、一人ひとりに適した治療方針を提案します。必要に応じて漢方薬と標準治療を組み合わせることで、より改善を目指せる場合もあります。
一方で、「仕事が忙しくて受診する時間がない」「近くに皮膚科がない」というお悩みだけでなく、「病院での長い待ち時間が億劫」「薬の処方だけのために半日費やすのが苦痛」という不満を抱えている方も少なくありません。そのような場合は、オンライン診療を利用することで、自宅などから医師へ相談することも可能です。
ニキビ治療はオンライン診療でも相談可能
患者目線のクリニックでは、ニキビ治療についてオンライン診療で相談でき、症状に応じて必要な治療薬を処方しています。当院は年間10万件以上の診療実績を持ち、40名以上の医師が在籍する医療機関です。オンラインであっても、経験豊富な医師が一人ひとりの肌の状態や体質を丁寧に診察いたします。
また、仕事や家事で忙しく日中の通院が難しい方でも、当院なら年中無休で朝6時から夜24時まで診察を受けることが可能です。
予約・受診には、「デジスマ診療」アプリ(無料)のインストールが必要です。アプリ内でクレジットカードと保険証をご登録いただくことで、診察から決済までスマホひとつで完結します。
診療費のお支払いは、デジスマ診療アプリに登録したクレジットカードで行い、診察後の会計待ちもありません。予約時間になったら医師からスマートフォンにビデオ通話がかかってくるため、ご自宅やお仕事の隙間時間など、お好きな場所でリラックスして診察をお待ちいただけます。
処方されたお薬は、自宅配送(最短翌日ポスト投函)またはお近くの調剤薬局(最短30分後)でお受け取りいただけます。
当院のオンライン診療は、対面診療とほぼ変わらない保険診療費で受診可能です。なお、オンラインのシステム利用料として別途1,000円(税込)をいただいております。
繰り返すニキビでお悩みの人や、自分に合った漢方薬を相談したい人、市販薬で改善しない人は、オンライン診療という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ニキビ治療では、外用薬や内服薬による標準治療が基本となりますが、症状や体質に応じて漢方薬が補助的に使用されることがあります。
十味敗毒湯や桂枝茯苓丸など、処方される漢方薬はそれぞれ特徴が異なり、炎症や化膿の程度、月経不順との関連などを考慮して医師が選択します。
市販薬でも一部の漢方薬は購入できますが、自分に合った処方を選ぶことは簡単ではありません。改善しないニキビや繰り返すニキビでは、皮膚科へ相談し、症状に応じた治療を受けることが大切です。
患者目線のクリニックでは、オンライン診療を通じてニキビ治療の相談から薬の処方まで行っています。通院が難しい人でも、自宅から医師へ相談しながら継続的な治療を受けられますので、ニキビでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
オンライン診療について
オンライン診療と対面診療の違い
専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。
※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。
オンライン診療の流れ
2. 診察前に問診を
Webで回答
予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。
3. 診察に必要な
アプリをインストール
予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。
※2回目以降はデジスマ診察券アプリからご予約ください。登録済みの情報を引き継ぐことができ、スムーズに予約できます。
予約時間になったら医師と診察
医師からスマホのビデオ通話がかかってきます
※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。
お薬の受け取り
どちらかを選択できます
薬剤師による服薬指導後、通常ポスト投函で配送。最短翌日受け取りも!
(※さらに23区内は16時までの服薬指導+890円で「当日到着便」をご利用可能です)
受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬の受け取りが可能です。
診察に必要なもの
- 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
- クレジットカード(VISA / JCB / Mastercard ※Apple Pay・Google Payを利用した登録も可)
- マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
- (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など
オンライン診療の料金
大きく変わりません
(例)3割負担の場合の料金
診察料
初診 1,000円 前後
再診 500円 前後
お薬代
(対面診療時と同じ)
※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。
※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。
(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)
※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)
夜間・早朝等加算について
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診療報酬点数の算定基準に基づき、
下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、
夜間早朝等加算をいただいております。
平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時
/日曜日・祝日 6~22時
3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。
上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。
自己負担額
・1割負担の方 50円
・2割負担の方 100円
・3割負担の方 150円
一般オンライン診療
風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)|花粉症・アレルギー性鼻炎|高血圧|痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎|便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など
インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など
湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物|ヘルペス|アトピー|多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など
アレルギー科
蕁麻疹|喘息|鼻炎|結膜炎|目の充血|花粉症 など
尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など
片頭痛(偏頭痛)|緊張型頭痛|ストレスによる慢性頭痛 など
ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など
不眠 など
つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方
風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など
その他
ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など
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