肌荒れで漢方薬が処方される理由

漢方は肌だけでなく体全体のバランスを整える治療

肌荒れは、乾燥や摩擦だけでなく、ホルモンバランスの変化、睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなど、さまざまな要因が重なって起こります。そのため、外用薬だけでは改善が十分でない場合や、同じ症状を繰り返す場合には、漢方薬が治療の選択肢となることがあります。

漢方では、目に見える皮膚の症状だけではなく、体全体の状態を踏まえて処方を選びます。同じ肌荒れでも、赤みが強い方や乾燥が目立つ方、ニキビを繰り返す方などでは適した漢方薬が異なります。そのため、現在の症状だけでなく、体質や体力、冷えの有無なども考慮して治療を行うことが特徴です。

肌荒れや湿疹などの症状に応じて漢方薬を使い分ける

漢方薬は「肌荒れ」という症状だけで選ぶものではありません。皮膚の状態や全身の症状を総合的に判断し、一人ひとりに合った処方を選択することで、改善を目指します。そのため、市販薬で十分な効果が得られなかった場合にも、新たな選択肢となることがあります。

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肌荒れで使われる代表的な漢方薬

肌荒れに用いられる漢方薬は数多くありますが、実際には症状や体質に応じて使い分けられます。ここでは代表的な処方を紹介します。

赤みが目立つ肌荒れに用いられる漢方薬

皮膚の赤みやほてりを伴う肌荒れでは、黄連解毒湯、桂枝茯苓丸、温清飲などが選択されることがあります。

黄連解毒湯は、比較的体力があり、顔が赤くなりやすく、湿疹や皮膚炎、皮膚のかゆみなどを伴う方に用いられる漢方薬です。

桂枝茯苓丸は、血流の滞りが関係すると考えられる体質に使用され、赤ら顔やのぼせを伴う方で選択されることがあります。

温清飲は、皮膚の色つやが悪く、のぼせを伴う方に使用される処方で、体質を考慮しながら選択されます。

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出典:
ツムラ「ツムラ黄連解毒湯エキス顆粒(医療用)」https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00016064.pdf
ツムラ「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/025/pdf/025-tenbun.pdf
ツムラ「ツムラ温清飲エキス顆粒(医療用)」https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00005213.pdf

ニキビを伴う肌荒れに用いられる漢方薬

ニキビを伴う肌荒れでは、十味敗毒湯、桂枝茯苓丸、清上防風湯などが用いられることがあります。

十味敗毒湯は、急性湿疹や化膿性皮膚疾患などにも用いられる漢方薬で、炎症を伴う皮膚症状で処方されることがあります。

清上防風湯は、効能・効果として「にきび」が認められており、赤みのあるニキビに対して選択される代表的な漢方薬です。

桂枝茯苓丸も、ニキビを繰り返す方の体質に合わせて使用されることがあります。症状だけではなく、全身の状態を踏まえて処方が決定されます。

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出典:
ツムラ「ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/006/pdf/006-tenbun.pdf
ツムラ「ツムラ清上防風湯エキス顆粒(医療用)」https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00005257.pdf
ツムラ「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」https://medical.tsumura.co.jp/products/025/pdf/025-tenbun.pdf

イボなどの皮膚症状に用いられる漢方薬

イボでは、ヨクイニンが処方されることがあります。ヨクイニンは、青年性扁平疣贅や尋常性疣贅を効能・効果としている漢方薬で、皮膚科でも広く使用されています。

ただし、肌荒れや湿疹、ニキビなどとは適応が異なるため、自己判断ではなく医師の診察を受けて適切な治療を選ぶことが大切です。

出典:小太郎漢方製薬株式会社「ヨクイニンエキス錠」https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00004768.pdf

肌荒れで漢方薬を服用するときの注意点

漢方薬は自然由来の生薬から作られていますが、「副作用がない薬」ではありません。安全に治療を続けるためには、医師の診断のもとで適切な処方を選び、決められた方法で服用することが大切です。

自分に合った漢方薬を選ぶことが大切

漢方薬は、同じ肌荒れでもすべての方に同じ処方が合うわけではありません。皮膚の赤みが強いのか、湿疹を繰り返しているのか、ニキビが中心なのかなど、症状の特徴に加えて体質や体力も考慮して処方が決まります。添付文書でも、各漢方薬は「証(体質・症状)」を考慮して使用し、改善が認められない場合は漫然と継続しないよう注意喚起されています。

市販の漢方薬も販売されていますが、処方薬と比べて自己判断で選ぶ必要があります。肌荒れの原因はさまざまで、湿疹や感染症、アレルギーなど別の病気が隠れていることもあるため、症状が続く場合や悪化している場合は皮膚科を受診することをおすすめします。

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副作用や飲み合わせにも注意する

漢方薬にも副作用や飲み合わせの注意点があります。例えば、複数の漢方薬を併用すると同じ生薬が重複し、副作用のリスクが高まることがあります。また、一部の処方には甘草が含まれており、他の甘草を含む漢方薬や医薬品との併用には注意が必要です。

さらに、黄連解毒湯や温清飲、清上防風湯では、長期間の服用により注意が必要な副作用が報告されているほか、妊娠中や授乳中には医師が治療上の有益性を慎重に判断したうえで使用します。

服用中に発疹や息苦しさ、発熱、強いだるさなど、普段と異なる症状が現れた場合は自己判断で飲み続けず、速やかに処方した医療機関へ相談しましょう。

肌荒れはオンライン診療でも相談できます

繰り返す肌荒れやニキビ、湿疹などに悩んでいても、「仕事が忙しくて皮膚科に行く時間がない」「子育て中で通院が難しい」という方もいるでしょう。そのような場合は、オンライン診療を利用して医師に相談する方法があります。

肌荒れの治療では、皮膚の状態や症状の経過、体質などを確認したうえで、一人ひとりに合った治療法を選ぶことが大切です。漢方薬による治療を検討している場合も、医師の診察を受けることで、自分の症状や体質に適した処方について相談できます。

患者目線のクリニックでは、年間10万件以上の診療実績があり、40名以上の医師が在籍しています。オンライン診療が初めての方でも、自宅などから気軽に医師へ相談できます。

また、土日祝日を含め、早朝6時から深夜24時まで年中無休で診療しているため、仕事の前後や休憩時間、子どもが寝た後など、ライフスタイルに合わせて受診することが可能です。

受診には専用の「デジスマ診療」アプリを使用し、アプリをインストールしたスマートフォン一つで、全国どこからでも予約、診察、クレジットカードによる支払いまで完結します。処方された薬は自宅配送(最短翌日ポスト投函)または薬局での受け取りを選択でき、薬局受け取りの場合は最短30分で受け取ることが可能です。

「平日は仕事が忙しくて皮膚科に通えない」「肌荒れを繰り返しているけれど、なかなか受診する機会がない」という方も、オンライン診療なら通院のための移動時間や待ち時間を抑えながら、都合のよい時間に相談できます。

費用は、一般的な対面診療と同様の保険診療にかかる自己負担額に加えて、別途システム利用料として1,000円がかかります。肌荒れや湿疹などの皮膚症状が続いている方や、市販の漢方薬を試しても十分な改善がみられない方は、自己判断で薬を使い続けるのではなく、一度医師に相談してみてはいかがでしょうか。

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執筆

桑原 彩乃

桑原 彩乃

所属: 患者目線のクリニック

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。大学病院および関連医療機関にて、一般皮膚科から専門的な皮膚疾患まで幅広く診療に携わる。現在は保険診療を中心に、にきび、多汗症、皮膚炎、アレルギー疾患などの日常診療に加え、患者の生活背景を踏まえた治療提案を大切にしている。また、医療記事の執筆・監修にも多数関わり、医学的根拠に基づきつつ、一般の方にも分かりやすい情報発信を心がけている。

オンライン診療について

オンライン診療と対面診療の違い

オンライン診療と対面診療の比較表

専用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットを使い、好きな場所で受診することが可能です。処方薬はご自宅へ配送します。

※厚生労働省『令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況』を参照し、中央値を用いた推定平均値。

オンライン診療の流れ

受診までステップ

1. Webから
受診日時を予約

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予約フォームからご希望の日時を選択してご予約ください

2. 診察前に問診を
Webで回答

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予約登録時のメールアドレスへ送信される問診に回答してください。

3. 診察に必要な
アプリをインストール

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予約完了メールの案内に沿ってアプリをダウンロードのうえ、クレジットカードやマイナンバーカードなどを登録してください。

※2回目以降はデジスマ診察券アプリからご予約ください。登録済みの情報を引き継ぐことができ、スムーズに予約できます。

予約時間になったら医師と診察

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医師からスマホのビデオ通話がかかってきます

※予約時間前までにアプリホーム画面で「チェックイン」が必要です。

お薬の受け取り

どちらかを選択できます

宅薬便(自宅配送)の場合

お薬をお届け

薬剤師による服薬指導後、通常ポスト投函で配送。最短翌日受け取りも!

(※さらに23区内は16時までの服薬指導+890円で「当日到着便」をご利用可能です)

薬局で受け取りの場合

薬局で受け取り

受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬の受け取りが可能です。

診察に必要なもの

  • 診察時に必要なデジスマアプリをインストールしたスマホ
  • クレジットカード(VISA / JCB / Mastercard ※Apple Pay・Google Payを利用した登録も可)
  • マイナンバーカード(マイナ保険証)、または資格確認書
  • (お持ちの方) 医療証、お薬手帳、検査結果など

オンライン診療の料金

対面診療時と
大きく変わりません

(例)3割負担の場合の料金

診察料

初診 1,000円 前後

再診 500円 前後

お薬代
(対面診療時と同じ)

※オンライン診療のシステム利用料として、別途1,000円をいただきます。

※心療内科と婦人科はシステム利用料が異なります。

(心療内科 初診2,000円・再診3,000円、婦人科 初診1,000円・再診1,500円)

※医療証も利用可能です。(東京都以外は各自治体で後日精算が必要)

夜間・早朝等加算について

診療報酬点数の算定基準に基づき、

下記の時間帯に診療を受けられる方に関して初診料及び再診料に加えて、

夜間早朝等加算をいただいております。

平日 6~8時・18~22時 / 土曜日 6~8時・12~22時

/日曜日・祝日 6~22時

3割負担の方は150円、1割負担の方は50円多くいただくことになります。

上記時間帯を指定して予約を取られた方も加算の対象となりますので、あらかじめご承ください。

自己負担額

・1割負担の方 50円

・2割負担の方 100円

・3割負担の方 150円

一般オンライン診療

内科

風邪|咳|のどの痛み|片頭痛(偏頭痛)花粉症・アレルギー性鼻炎高血圧痛風(高尿酸血症)|糖尿病|脂質異常症|生活習慣病|胃痛|逆流性食道炎便秘|下痢|貧血|新型コロナウイルス後遺症 など

発熱外来

インフルエンザ|新型コロナウイルス感染症 など

皮膚科

湿疹|かゆみ|乾燥肌|発疹|皮膚炎|蕁麻疹|酒さ|ニキビ・吹き出物ヘルペスアトピー多汗症|あせも|汗疱|乾癬|帯状疱疹|口内炎|虫刺され|水虫・白癬(検査済みの方)|血管性浮腫|ひょう疽|円形脱毛症(AGA除く)など

アレルギー科

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泌尿器科

尿漏れ|頻尿|排尿困難|蛋白尿|尿糖|腎盂腎炎|膀胱炎|前立腺炎|尿路結石 など

頭痛

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心療内科

ストレスに伴う身体症状(食欲不振、下痢、倦怠感) など

睡眠外来

不眠 など

婦人科

生理痛|月経困難症|PMS|更年期障害 など

漢方外来

つかれ、倦怠感、食欲低下、冷え、めまい、肩こり、腰痛、イライラ・不安などの慢性的な不調|かぜ症状、咳・たん、鼻炎、湿疹 などで漢方をご希望の方

小児科

風邪|鼻炎|便秘|下痢|発疹|アトピー など

その他

ドライアイ・麦粒腫(ものもらい)・結膜炎などの眼の症状|腰痛・関節痛・神経痛(※6ヶ月以内の処方歴が確認できるお薬手帳提出可能な方のみ)など

※治療・処方に対して検査が必要になる場合は対面診療をお願いすることがあります。

クリニック紹介

クリニックの地図

白月 遼(代表理事)

  • 旭川医科大学 卒業
  • 資格:医師、日本外科学会専門医、日本小児学会専門医、がん治療認定医、日医認定産業医

東京 虎ノ門・新橋で対面診療も受診可能

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よくある質問

Q オンライン診療に必要なものは何ですか?
A

ビデオ通話ができるスマホ、マイナンバーカード(マイナ保険証)・または資格確認書、クレジットカードがあれば、保険でのオンライン診療を受診できます。

Q 自分の症状でオンライン診療を受けられますか?
A

当院のオンライン診療では、内科・皮膚科・泌尿器科・アレルギー科・小児科などのさまざまな症状に対応しています。治療・処方にあたり、検査や処置が必要な場合は対面診療をお願いすることがあります。詳細はお問い合わせください。

Q 来院は不要ですか?
A

初診からオンライン診療を受け付けています。症状によっては、オンライン診療ではなく、外来での受診をお勧めするケースがあります。

Q 対面診療(外来)より高くなりますか?
A

外来時と比べて、診察料は大きな差はなく同水準です。交通費などがかからず、家やオフィスで他のことをしながら待てるので、負担は少ないです。

Q 薬の受け取りは、どうするのですか?
A

受診時に「配送」または「ご希望の薬局で対面での受け取り」のどちらかを選択いただきます。「配送」の場合、オンラインで薬局の服薬指導を受けていただき、薬をお届けします。「ご希望の薬局で対面での受け取り」の場合、当院から該当の調剤薬局へ処方箋を送りますので、直接薬局に行き服薬指導を受け、薬を受け取ります。

本記事は一般的情報の提供を目的とし、個別の診断・治療を指示するものではありません。診断・処方・診断書等の可否は医師が判断します。 内容は公開時点の情報で、法令・保険・料金・取扱いは変更されることがあります。緊急症状時は119等へ。 外部サイトの内容は保証いたしません。法令上の責任が認められる場合を除き、当院は本記事に基づく損害につき責任を負いません。